「子どもの欠点ばかり目について、すぐ叱ってしまう」
「子どもが言うことを聞かないので、ストレスがたまる」
子どもは早ければ2歳頃から自我がハッキリしてきます。
乳児期にはなかった個性や主張に対して、苛立ちを感じてしまう方がいるようです。
そんな育児ストレスを感じた時の解消法は「ほめること」。
子どものことはもちろんですが、まずは、あなた自身のことをほめることから始めてみましょう。
自分自身を認める
あなたは今、がんばり過ぎていませんか?
がんばり過ぎると余裕がなくなり、口調や態度がきつくなり、心や体が苦しくなってしまいます。
お子さんは、あなたの苦しさに反応してしまっているのです。
まずは、自分を認めて、たくさんほめてください。
どんな些細なことでも構いません。
『やって当たり前』という考えをちょっと外して、夜寝る前に、今日一日、自分ががんばったことを挙げてみましょう。
「ごはんを作った」
「子どもの世話を一人でがんばった」
「家計をやりくりして上手に買い物した」
そして、徹底的にほめてください。
「あんなにおいしい料理が作れるなんて、私って天才!」
「子どもの相手をしながら家事も完璧にこなしてた!」
「ちゃんと特売をチェックして買い物できて、私って節約上手!」
自分のことをほめるうちに、心と身体が楽になるのを感じることができると思います。
心と身体がほぐれると息が楽になり、暖かい声が出るようになるのです。
わが子にも優しい言葉がけができるようになります。
一日に少しの時間で大丈夫です。
自分を認めてほめる時間をつくってください。
比べるのは昨日のわが子
子どもの欠点など、悪いところばかり目につくのは、他のお子さんと比べているからではありませんか?
他者と比べると、子どもの自尊心が傷ついてしまいます。
比べるなら「他人」ではなく、「昨日の子ども」です。
EQWELチャイルドアカデミーでは、「楽しい子育て8か条 うまくここちよく」をおすすめしています。(詳しい内容はこちらをご覧ください)
その中の一つに「毎日の変化と成長を楽しむ」という言葉があります。
子どもは日々、急激に変化し、成長しています。
その成長をゆったりと見守り、楽しむのです。
成長のペースは子どもによって様々ですが、確実に変化します。
子どもの様子を、昨日・先週などと比べることで、小さな成長に気づくことができます。
そうすると、子どもをほめるポイントに気づくことができるのです。
子どももほめてもらいたくて、すすんで「良いこと」をし始めます。
そして、さらにほめることが増えるという良い連鎖が生まれるのです。
『ほめる時間』を習慣づけるのもオススメです。
例えば、寝かしつける時に伝えるのはいかがでしょう?
「お手伝いをしてくれたこと」
「年下の子に優しくしていたこと」
「お友だちと譲り合って遊べたこと」
子どもには「今日、お兄ちゃん・お姉ちゃんになったこと」と伝えると、成長ぶりを上手に伝えることができるかもしれません。
たくさんほめられた子どもは、他の人の良いところも見つけるのが上手になりますよ。
親自身がコンディションを整えて心の余裕を持ち、毎日、子どもの小さな成長をほめ続ければ、叱ることが減ってイライラしなくなります。
親子ともに笑顔で過ごせる時間が増えれば、子育てのストレスも減っていきますよ。
ぜひ、「楽しい子育て8か条 うまくここちよく」を活用してみてくださいね。
楽しい子育て8か条 うまくここちよく
出産時には子どもの誕生を、自然に感謝できたことと思います。その初心に返ることで、今の子どもの姿も丸ごと受け止められるようになります。
ま:毎日の変化と成長を楽しむ
子どもは日々急激に変化し、成長しています。その過程で目についたことを叱るのではなく、ゆったりと子どもを見守り、成長を楽しみましょう。
く:比べない
他人と比較してほめられても、ほめられなかったとしても、子どもは自己肯定できません。もし比べるのなら、その子自身の昔と今を比較しましょう。
こ:心と体と脳をバランスよく育てる
心だけ、体だけ、頭だけを育てるのは不可能です。すべてはつながっています。これらをバランスよく育てると、将来的には伸びしろが広がります。
こ:子どもの未来を明確にイメージする
子育てで大切なことは、未来をしっかりとイメージすることです。子どもの「今」の姿は途中経過であると考え、将来に希望を持って育てましょう。
ち:ちょうどよい加減に関わる
過干渉でも、関わらなさすぎでも、子育てはうまくいきません。自分でかたよっているかなと感じたら、ちょうどよい加減を目指しましょう。
よ:良いところをいつもさがす
子どもの良いところがみつかれば、ほめたくなりますし、叱らなくても済みます。そこに目を向け続ければ、子どもの自己肯定感が高くなります。
く:繰り返し愛を伝える
愛情を伝えるには、タイミングや伝え方などが重要です。一度だけでは伝わるものではないので、毎日繰り返し子どもに伝えるようにしましょう。