教えて!先生59「自己肯定感って何?」

最近よく耳にするようになった「自己肯定感」という言葉。
難しく言うと「自らの価値や存在意義を肯定できる感情のこと」で、簡単に言うと「自信」です。

日本・アメリカ・中国・韓国の4か国の高校生を対象に行った調査では、
自分を肯定的に捉える「私は人並の能力がある」「私は、勉強が得意な方だ」の質問に対して
「そう思う」と答えた割合が、日本は4か国で一番低い結果だったそうです。

その一方で、
「自分はだめな人間だと思うことがある」の質問に対しては、
「そう思う」の回答は7割を超え、4か国の中ではダントツに高い結果だったそうです。

(出典:国立青少年教育振興機構 高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-

日本人の若者の自己肯定感は、海外の同世代と比べ、かなり低いようです。
目まぐるしく変わっていく国際社会の中で、たくましく生きていけるのでしょうか?

自己肯定感が高い子どもは、様々な物事に取り組む意欲が高い傾向が見られます。
そして、自己肯定感は、幼少期に大きく影響を受けると言われています。

そこで今回は、自己肯定感を高める子育てのコツをお教えします!
 

スキンシップをする

乳幼児期はたっぷり抱っこと愛撫(スキンシップ)をし、笑顔でお子さんの名前を呼び、たくさん語りかけましょう。
子どもは「自分は愛されている」「大事にされている」と感じることができます。

この感情が「自己肯定感」の形成につながっていくのです。

さらに、お父さん・お母さんとの間に「基本的信頼」が結ばれると、愛情ホルモンとも言われる「オキシトシンが」分泌され、学ぶ意欲や主体性が引き出されます。

子どもが小学生以上になっても、マッサージやじゃれあいなど、スキンシップを続けましょう。

 
スキンシップ
 

気持ちに寄り添う

子どもが「わがまま」と思える行動に出たとしても、まずは共感してあげましょう。

子どもが何をしたかったのかを想像して、
「◯◯がしたかったんだね」
と共感します。

思い通りにならなくても、親に共感されたことによって
子どもは「受け入れてもらった」と感じることができるのです。

共感した後に
「こうした方が良かったね」
「次は◯◯と言おうね」と正しい方向に導く言葉を掛けます。

例えば、自分でジュースが入ったコップを運ぶと言って聞かず、こぼしてしまったら・・・

「自分でパパに持って行ってあげたかったんだよね」
「こぼしちゃって悔しくて泣いちゃったんだね」

まずは、このように共感の言葉がけをします。
その後、片付け方を教え、一緒にジュースを運んであげると良いでしょう。

 
お手伝い

 
このような失敗や間違いをした時に、
「ダメな子ね」
「言うことが聞けない子」など、
人格を否定するような言い方をしてはいけません。

子どもの潜在意識にマイナスのイメージを植え付けてしまい、自信の無い、自己肯定感の低い子どもに育ってしまいます。
 

プラスの言葉をたくさん伝える

子どもに対してプラスの言葉をたくさん伝えましょう。

「大好きだよ」
「生まれてきてくれてありがとう」
「あなたがいてくれたよかった」
「どんな時もあなたの味方よ」

このような無条件の愛情の言葉は伝えれば伝えるほど、子どもの自信が深まり、心が強くなっていきます。
愛情をたくさんもらって自己肯定感が高まった子どもは、他人を尊重し、良い人間関係を築くことができるようになります。

「ありがとう」
「◯◯してくれて助かった」
「◯◯してくれて嬉しい」

このような感謝の言葉は伝えれば伝えるほど、自分の行為が人に良い影響を与えていると感じることができます。
人の役に立っていると知る喜びは、前向きな心、誰かの役に立ちたいという心を最大限に引き出すことができるのです。

スキンシップをしながら、プラスの言葉のシャワーをたっぷり浴びせてあげましょう。
わが子に対する気持ちを言葉と身体で思う存分表現してあげれば、自己肯定感の高い子に育ちます。

 
自己肯定感
 

EQ力は活躍するための力

幼児教育に携わる30年の歴史の中で、活躍する子どもたちには共通の力があることに気づきました。
それを、私たちEQWELチャイルドアカデミーでは「EQ力」と名づけました。

EQとは、IQ(頭の知能指数)に相対する「心の知能指数」のことです。

特に「5つのEQ力」として「自己肯定感、やる気、共感力、自制心、やり抜く力」を掲げています。
EQWELのレッスンプログラムはEQ(心の知能指数)に着目しており、IQ(頭の知能指数)との両面から総合的に子どもたちの力を伸ばします。

0歳・1歳のレッスンでは、自己肯定感を高めるために、お父さん・お母さんとの「スキンシップ」や「一体感」を大事にしています。
また、保護者の方にお子さまの「良いところ」「大好きなところ」を発表していただき、参加者みんなで喜びあいます。

イヤイヤ期に突入する2歳クラスや、それ以降の幼児クラス、また小学生クラスでも、それぞれの発達に応じた取り組みを通してEQ力を高めることができます。

育児に悩んでいる保護者へのアドバイスも行っています。
ぜひ、無料体験レッスンにご参加ください!