教えて!先生106「ワンオペ育児 解消法」

「私は家事と育児と仕事に追われているのに、夫が協力してくれない」

ママだけが育児に追われるワンオペ育児孤育てと呼ばれる状況ですね。

パパが不在がちな場合もあるのですが、家にいるのに協力が得られない場合もあるようです。
そんなパパには2つのタイプがいます。

  • 家事に追われている時に子どもに「ちょっと待ってね」と言うと、「構ってほしがってるんだからちゃんと向き合えよ」と言ってくる理想論タイプ
  • おもちゃをすぐに買い与えたり、食事前なのにおやつを与えてしまう甘やかしタイプ

理想だけでは子育てはできないし、しつけしなきゃと思っているのに邪魔されて・・・
孤軍奮闘しているママには、パパが敵のように思えてしまいますよね。

そこで今回は、パパにうまく協力してもらいながらワンオペ育児を解消する方法をお伝えします。
 

パパも子どものことを考えている

今までの言動を振り返ると、パパにも子どもへの愛情があることに気づけます。

たとえば・・・
妊娠を伝えたとき、どんな様子でしたか?
妊娠中に気遣ってくれたこと、出産後に行動してくれたことはありませんでしたか?
子どもと一緒に映っている写真の中で、パパはどんな表情をしていますか?

育児・家事・仕事と怒濤の日々を送る中で、夫に対する心の余裕が無くなっているのかもしれません。

父親としてあれこれ意見するのも、裏を返せば、子どもへの愛情があるからこそなのです。
母親からすると「それはおかしい」と思えるような意見や行動も、父親にとっては真剣に考えて出した答えかもしれません。

パパの行動の良い・悪いを判定するのではなく、まずは子どものために行動してくれたことを受け入れましょう。
 

パパの子育て
  

育児に巻き込む

パパも「子どものために何かしたい」と思っていることがほとんどです。
その気持ちを大切にしながら、育児にうまく巻き込んでいきましょう。

男女差だったり、子どもと一緒にいる時間の長さだったりと、どうしても母親の方が家事・育児の要領が良くなります。
それを理解した上で、パパにかける言葉や内容を変えていきましょう。

◆一度にいくつものことをお願いしない
一般的に男性は女性に比べると、同時進行で物事を進めるのが苦手だと言われています。
父親が子どもの相手をしている最中は、できるだけ他の用事を頼まないようにしましょう。
家事で忙しい時に子どもが構ってきたら、
「パパ、◯◯ちゃんと遊んでくれる?」と疑問形でお願いしましょう。
YES・NOで答えられる疑問形の方が、お願いを受け入れやすいのです。
せっかくならあれもこれもとお願いしたいところだが、そこはぐっと我慢。
“子どもの相手をしっかりしてくれている”ことで100点としましょう。

◆頭ごなしに否定しない
おもちゃを買い与えてしまった時、
「またおもちゃ買ったの!?すぐ飽きるのに!」と頭ごなしに行動を否定してしまうと、パパも良い気がしません。
どうしておもちゃを買い与えたくないのか、その理由を冷静に伝えましょう。
ごはん前のおやつについても、ごはんが食べられないと栄養のバランスが悪く、子どもの健康にとって良くないことを伝えましょう。
「これくらいわかってるでしょ?」と思えることでも、意外とわかっていないのです。
男性は論理的に伝えられると、素直に言うことを聞いてくれる傾向があります。

◆完璧を求めない
たとえば食事をさせるときにこぼしていても、
「自分が食べる手を止めて子どもに食べさせてくれている」ことで100点としましょう。
もし、アドバイスが必要な時は、
「あなたがしてくれるおかげで私は助かる」ということを先に伝えた上で、「こうするといいかも」とアドバイス内容を伝えましょう。
すると、父親は自分の行為を肯定されたと受け止め、好意的に聞き入れてくれます。
 

夫婦で子育て
  
夫婦の関係性が良くなることで、ワンオペ育児も解消されていきます。
小さい子どもの育児は怒涛の日々ですが、二度と戻らない貴重な時間でもあります。
家族みんなで協力しながら、その貴重な時間を楽しく過ごせるようになると良いですね。