子どもが小さい時期は、ママやおばあちゃんなど『女性』と過ごす時間が長くなりがちです。
だからこそ、父親をはじめとする『男性』とのふれあいの時間を大切にしましょう。
ただ、男性の育児参加には、少し“壁”があるようです。
そこで今回は、育児における男性の必要性と男性が育児に参加しやすくなる方法をお伝えします。
力強さと視点の違い
男性には、子どもを「肩車」したり「高い高い」をする腕力があります。
子どもはいつもの光景を、大人と同じ高い視点から見ることになります。
このような経験をした子どもは「俯瞰力」を身につけることができるのです。
「俯瞰力」とは、一点からだけではなくいくつもの視点から同時に物事を眺められる能力のことです。
子どもは高い視点から広い社会を知り、その社会と自分との位置づけを知るきっかけを得るのです。
また、男の子はパパに憧れ、女の子はパパを通して異性とはどういうものかを学びます。
子どもはいつでも大人を観察しているのです。
スキンシップで愛情を高める
女性の身体は、出産時に愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」を分泌します。
オキシトシンは「子どもを守りたい」という感情を起こし、育児行動を促します。
ところが、男性にはこのきっかけがありません。
子どもが誕生したからと言って、オキシトシンが分泌されるわけではないのです。
しかし、オキシトシンは、スキンシップでも分泌されると言われています。
これには男女差はありません。
実際に、父親のオキシトシンの濃度が高いほど子育てに積極的に関わろうとすることがわかっています。
子どもを抱っこしたり、なでたりと、積極的にスキンシップをして、愛情を高めましょう。
育児のルールを共有する
いざ、男性が積極的に子どもの世話をしようとすると、
「『違う!』『やめて!』と妻から怒られてしまう・・・」という話を聞くことがあります。
父親が育児に“壁”を感じる状況ですね。
これは、育児のルールが夫婦間で共有できていないために起こることです。
普段から細かく情報共有しておけば、男性も育児に参加しやすくなります。
例えば・・・
- 「食べさせてほしくないもの(塩辛いもの、アレルギーなど)」と「食べさせて良いもの」の情報を共有する。
- 服選びの基準(気温・普段着とおでかけ着など)を情報共有。「保育園に行くときは薄手のものが良い」などの情報はマスト。
おっぱいをあげる以外のことは、男性でもできます。
夫婦間の認識の違いさえ無くしていけば、どんなことも協力してできるのです。
お互いの存在を尊重し、感謝し合う大人の姿を見ることで、子どもは良い人間関係の築き方を学びます。
また、複数の大人からたっぷりの愛情を受けることで、自己肯定感を高めることもできるのです。
ぜひ、たくさんの人をわが子の育児に巻き込んでください。
たくさんの人と関わりを持てば、それだけ子どもの世界がどんどん広がりますよ。