カウンセリングのエッセンスを利用して、親子関係をまるく円滑にする、新しいコミュニケーション法です。
EQWELチャイルドアカデミー5教室を運営するユニバーサルアカデミーの社長であり、ひげ先生と親しみを込めて呼ばれている田口圭二先生が編み出したものです。
(これまでの◯づけ子育てはこちら)
優位感覚は人によって違う
人には五感と呼ばれる代表的な感覚があります。
視覚、聴覚、体感覚(触覚)、味覚、嗅覚の5つの感覚。
味覚と嗅覚は使う場面が限られてくるので、よく使用される、残りの3つの感覚についてお話しましょう。
視覚、聴覚、体感覚は誰しも同じように使われるのではなく、どれかの感覚を優先して使っていて、それは人によって異なります。
例えば、ある人は視覚が4割、聴覚が3割、体感覚が3割なのに、別の人は視覚が2割、聴覚が3割、体感覚が5割というような感じです。
どうして突然こんな話を始めたかというと、お子さんがどの感覚を優先させているかによって、物事を理解するプロセスが違うからなんです。
情報をイメージ・映像で覚える視覚優先のお子さんには、口で言っても伝わりにくいもの。
大事なことは実際にやって見せてイメージで覚えさせるといいでしょう。
聴覚優位のお子さんがお話しするときにお母さんの目をなかなか見てくれなくても、心配しすぎる必要はありません。
よく聞いている証拠です。
座りなさいと言ってもなかなか座らないお子さんは、体感覚優位かもしれません。
スキンシップを多くしてあげると、しっかり話を聞くようになります。
見ることが得意[視覚優位]
視覚優位の子どもは「見ること」が得意で、よく観察して絵を描いたり、イメージしたりします。
話をしているときは視覚情報にアクセスするため、上を見たり、以下のようなコトバを使うことが多いでしょう。
「はっきりしている」「まぶしい」
「明るい」「暗い」「赤い(など色に関する表現)」
「ぼんやりしている」「夢」「イメージ」
「キラキラ(など光に関する表現)」 など
また、イメージを表現するために、手を使ったボディーランゲージをする傾向があります。
視覚優位の子どもには、実際に絵を描いて見せたり、目に見えるものを使って説明すると、理解しやすくなるでしょう。
聞くことが得意[聴覚優位]
聴覚優位な子どもは聞くことが得意で、小さな音に耳を澄ませたり、歌ったり、よくおしゃべりしたりします。
話をしているときは聴覚情報にアクセスするため、左右を見たり、以下のようなコトバを使ったりすることが多いでしょう。
「話す」「しゃべる」「声」「音」
「うるさい」「騒がしい」「静か」
「言う」「言われた」「鳴る」
「泣く」「うなる」「わめく」
「うわさ」「ザーザー(など音に関する表現)」 など
また、何かを考えているときに手が鼻や口元に行く傾向があります。
聴覚優位な子どもには、静かな場所で、子どもの話すスピードやリズムに合わせながら、ハッキリとしたコトバで表現すると理解しやすくなるでしょう。
身体を動かすのが得意[体感覚優位]
視覚、聴覚以外の身体の感覚を使うのが得意な子どもは、匂いを嗅いだり、触ったり、身体をよく動かしたりします。
話をしているときは体感覚情報にアクセスするため、少し下を見たり、以下のようなコトバを使ったりすることが多いでしょう。
「つかむ」「切る」「割る」「叩く」
「傷つく」「かき混ぜる」「ドキドキする」
「あたたかい・冷たい(など温度に関する表現)」
「かたい・柔らかい・なめらか(など感触に関する表現)」 など
体感覚型の子どもには、コトバで説明するよりも、実際にやらせてみるのが一番。
体感覚をイメージできるようなコトバを使って、ゆっくりと話を進めてあげるようにしましょう。
優位感覚は、どれがいいとか悪いとかいうものではありません。
また、感覚のタイプは成長や経験だけでなく、状況に応じても変わります。
早く、ダイレクトにココロとコトバを伝えたいときは、お子さんの優位感覚に合わせたコトバを使ったりアプローチしてみてください。
それを続けていると、お母さんお父さんの感覚も少しずつ変わって、子どもと共感できることが多くなっていきます。
逆にお子さんの優位感覚以外の感覚をコトバやアプローチで刺激すると、普段あまり使っていない感覚が磨かれて、お子さんの感受性が高まります。
- 子どもの優位感覚を観察しよう
- 優位感覚に合わせたコトバで説明しよう
私たちEQWELチャイルドアカデミーは、子育てに向き合うみなさまを全力でサポートしています。
まずは、お気軽に無料体験レッスンにお越しください!
次回は、子どもをその気にさせる方法についてお教えします。