◯づけ子育て5「子どものコトバをオウム返し」

「◯づけ」とは
カウンセリングのエッセンスを利用して、親子関係をまるく円滑にする、新しいコミュニケーション法です。
EQWELチャイルドアカデミー5教室を運営するユニバーサルアカデミーの社長であり、ひげ先生と親しみを込めて呼ばれている田口圭二先生が編み出したものです。
(これまでの◯づけ子育てはこちら
 
「◯づけ」にとって最も大事なのは、子どものコトバや考え、行動のすべてをそのまま認めて◯をつけることです。
では、一体どのように◯をつけるのでしょうか?
まずは、例文を見てみましょう。

親「おかえり〜。今日はどんないいことがあった?」
子「いいことなんか何もなーい」
親「あら、何もいいことなかったの?じゃあどんなことがあったの?」
子「イヤなこと」
親「そうかぁ。イヤなことがあったのかぁ。どんなイヤなことがあったの?」
子「先生に怒られた」
親「へぇー。先生に怒られたんだー。どんなことで怒られたの?」
子「言いたくない」
親「そう、言いたくないのね。いいよ、いいよ。今は言いたくない理由があるんだもんね。あとで言いたくなったら言ってね」

こんな感じで進んでいくのが「◯づけ」です。
カンタンそうですよね?
一見たわいのないような親子の会話ですが、次のような流れを繰り返しているのが分かります。
 

親の意見はわきに置いて

①親が子どもに質問する
 ↓
②子どもが答える
 ↓
③親が子どものコトバを繰り返す
 ↓
①に戻る

 
この繰り返しが「◯づけ」です。
中でも、子どものコトバをオウム返しする部分がとても大事。

一般的な会話では、子どものコトバに対して親が発言するところでしょうが、「◯づけ」ではただ子どものコトバを繰り返すだけです。

その繰り返しによって、子どもは「ちゃんと聞いてくれた」「気持ちが届いた」「分かってもらえた」と感じます。

子どものコトバを受け取ったことを知らせるようにオウム返しをしましょう。
どんな発言であろうと、子どもが考えたこと自体がすでに「◯」なのです。

間違っても「え?先生に怒られたの?何で?」と詰め寄ったりしてはいけません!
落ち込んでいる子どもをなおさら追い込んでしまいます。

子どもの様子が違うときほど、慌てず騒がず。
愛情をさりげなく伝えることが、子どもに安心感を与えます。
 

◯づけ子育て

 

今日の◯づけポイント
  • 子どものコトバをオウム返しすると、子どもは「ちゃんと聞いてくれた」「気持ちが届いた」「分かってもらえた」と感じる
  • どんな発言であろうと、子どもが考えたことを認める
  • 子どもの様子が違うときほど、慌てず騒がず

 
次回は、何が子どもの背中を押すのか、一緒に考えてみましょう!