赤ちゃんとの生活が始まると、毎日お世話に追われて、あっという間に一日が終わります。
初めての赤ちゃん、初めての子育てであれば「これでいいの?」と不安になってしまうかもしれません。
でも、安心してください。
赤ちゃんと過ごす時間は、予定通りに物事が進まなくて当たり前なのです。
乳児期は変化を感じにくい
30分以上あやしてようやく寝てくれても、立ち上がった瞬間、赤ちゃんが泣き出したり。
おむつを替えたと思ったら、すぐにまたうんちが出たり。
特に生後0か月~5か月の時期は、日々の変化を感じにくいのです。
赤ちゃんは急に立ち上がるわけでもなく、急にしゃべり出すわけでもないので、
授乳→おむつ→寝かしつけ→授乳・・・と、同じ作業をひたすら繰り返しているように感じます。
効率的に家事や仕事を進めていたあの頃の達成感や充実感を得られない今の生活は、とても不本意でストレスを感じてしまうかもしれません。
そんな自分を責めないでください。
あなたは決して子育てに向いていないわけではありません。
こんな風に感じるのはごく自然なことなのです。
ただ、この時期は、のちの発達を支える大切な時期ということだけは知っておいてください。
「見る・聞く・触る」ことの全てが遊び
人間の赤ちゃんは、他の動物に比べて未熟な状態で生まれてくると言われています。
生後1年もかけて歩けるようになるのは、人間くらいですね。
でも、脳は急激に発達します。
生後6か月には、脳は生まれたときの約2倍の大きさになるのです。
赤ちゃんにとって、生まれてきたこの世界は「見る・聞く・触る」ことの全てが遊びであり、学びです。
赤ちゃんはパパやママと接しながら、たくさんの刺激を受けているのです。
受けた刺激を自分の中で経験として積み上げていきながら、赤ちゃんの体と心と脳はバランスをとりながら発達していきます。
赤ちゃんの様子をじっくり観察してみてください。
「初めて見るものには、目をキラキラ輝かせてる」
「パパやママの声を聞いて安心してる」
「柔らかいタオルで拭いたらニコニコしてる」
わずかに驚いたり、喜んだりしていることに気づけると思います。
ママにとってあっという間に終わってしまう一日は、赤ちゃんにとってはとても意味がある時間なのです。
脳と体の土台をつくる時期
生後0か月〜5か月の間に「視覚」「聴覚」「触覚」「前庭感覚」「固有感覚」の5つの感覚が著しく成長します。
「前庭感覚」とは、地球の重力に対して自分の体の位置がどうなっているか、傾きや速さ・加速・揺れ・停止などを知る感覚です。
「固有感覚」とは、筋肉の伸縮や関節をどれくらい曲げたり伸ばしたりしているか知る感覚です。
この5つの感覚へのアプローチを積極的にバランスよく行い、脳や体の土台づくりをしっかり行うことで、その後の成長や発達が十分に促進されます。
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