EQWELチャイルドアカデミー宗像教室がある宗像市赤間は、ガソリンスタンドで有名な出光興産の創業者 出光佐三の生誕地です。
生家の近くには「出光佐三展示室」があります。
小学生の自由研究に良い題材かもしれません!
少しだけ展示の様子をご紹介しますので、参考にしてみてください。
「人のために尽くせ」と教えられた幼少期
展示室に入ると、いきなりドーンと精巧につくられたタンカーの模型「沖ノ嶋丸」がお出迎えしてくれます。
佐三の偉業を紹介する資料が所狭しと陳列され、動画も上映されています。
そんなに広くはないものの、非常に見ごたえのある展示の数々です。
出光佐三は、明治18(1885)年8月22日、宗像郡赤間村で藍問屋を営む父・藤六(とうろく)と母・千代の間に二男として生まれました。
生まれた頃から体が弱く、神経症や白内障を患っていました。
小学校も休みがちであったため、それを心配した母から、当時としては珍しい牛乳をよく飲ませてもらっていたそうです。
一方、父からは、
「一生懸命働け。贅沢はするな。人のために尽くせ。」と言われて育ったそうです。
病気療養のために休みがちであったことから、同級生よりも2年遅く福岡商業学校に入学。
持ち前の負けん気と「物事を徹底的に考え抜く」ことが得意だった佐三は、上から3番目の成績で卒業。
そして、当時、商業教育の府として全国で2番目に設立された神戸高等商業学校(現在の神戸大学)に進学。
この神戸高商での学びは、のちの「人間尊重」「大家族主義」といった経営哲学に大きな影響を与えました。
敗戦後の日本人に勇気を与えた
その後、実業家となった佐三は、終戦により膨大な借金を抱えながらも、一人のリストラもせず従業員を守るため、様々な事業を手掛け何とか会社を存続させていきます。
敗戦から8年後の1953年、石油を自由に輸入できないことが、日本経済の発展を阻んでいました。
この状況を憂慮していた佐三は、石油市場を牛耳っていた英石油会社に戦いを挑みます。
この「日章丸事件」は、佐三の桁外れの行動力を物語るエピソードとして世界中に知れ渡りました。
この時のエピソードは、佐三をモデルとして書かれた小説「海賊と呼ばれた男」で詳しく知ることができます。
本屋大賞受賞作で、映画化もされていますので、展示室見学の前後に見てみると良いかもしれませんね。
地域への貢献も
故郷にある宗像大社が海上安全の神を祀ることから、「昭和の大造営」には私財を投げ売って貢献しました。
また、地元の子どもたちのために、出身校の赤間小学校にも多くの寄付をています。
展示室から100メートルほどのところに、出光佐三の生家が残っています。
その近くには、出光のガソリンスタンドがあります。
その人となりに触れた後にこの赤い「アポロマーク」を見ると、今でも佐三がこの町を見守ってくれているような感じがします。
資料室の拝観料は無料です。
解説してくださるボランティアスタッフの方もいらっしゃいますので、夏休みの自由研究におすすめですよ。
興味を持ったら、北九州市の門司にある「出光美術館 門司」の一角にある「出光創業資料室」にも足を伸ばしてみると良いかもしれません。
EQWELチャイルドアカデミーの小学生コースでは、偉人たちの話を通して志を持つことの大切さを伝えています。
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