わがままが過ぎる
いたずらを止めない
癇癪(かんしゃく)を起こす
おねしょが続く
爪を噛む
このような子どもの問題行動がなかなか収まらない場合、親へのメッセージが込められている可能性があります。
「もっと遊んでほしい」
「もっと構ってほしい」
「もっと触れてほしい」
「もっと愛してほしい」
気持ちをうまく伝えることができない子どもは、親が大きくリアクションする「問題行動」という形を使って伝えようとしているのかもしれません。
愛情が子どもに十分に伝わっているか、見直してみましょう。
愛情は毎日伝えなくてはいけない
子どもが「愛されている」ことを理解できるのは、親が自分に笑顔を向け、優しく語りかけ、抱きしめてくれている「瞬間」です。
その「瞬間」が繰り返され、子どもの経験の中に積み重なることで、子どもは「常に自分は愛されている」と感じるようになります。
そうすれば、親にサインを出す必要がなくなるため、問題行動が減っていきます。
だから、子どもには毎日、愛情を伝える必要があるのです。
言葉で「だいすきだよ」「生まれてきてくれてありがとう」「あなたのママになれてよかった」などと、無条件の愛情を伝えましょう。
「何かができたから、好き」ではなく、
「あなたのありのまま、全てを受け入れて好き」と伝えるのが無条件の愛です。
無条件の愛を繰り返し、繰り返し伝えましょう。
毎日の食事や睡眠と同じように、日々のルーティーンとして毎日伝えることで、子どもの中に愛情の根っこが育ちます。
繰り返し伝えることは、お父さん・お母さんにとっても、子どもへの愛情をさらに増幅させることにつながります。
子どもは表情や態度に敏感
子どもは「言葉」より、「表情」や「態度」に敏感です。
「だいすきだよ」「ありがとう」と言っている言葉とは裏腹に、表情や態度が怒っていたり、上の空だったりしたら、子どもは迷って不安になります。
頭をなでる時におでこを押さえると、子どもは押しのけられているように感じます。
愛情を伝える時は優しい笑顔で、頭をなでる時は後頭部をなでながら自分の方に引き寄せるようにすると、子どもは安心します。
忙しい時は、短時間でも構いません。
愛情を伝える時は“ながら”ではなく、“全力”で向き合いましょう。
効果が高いスキンシップ
子どもを抱きしめると、親子ともに幸せホルモンの「セロトニン」が分泌されることが研究で明らかになっています。
この幸せホルモンがたっぷり分泌されることで、親子とも心が穏やかに安定しやすくなるのです。
苦しいぐらいにギューッと抱きしめるのも良いですし、体を撫でてあげながら愛情の言葉を伝えてあげるのも良いでしょう。
「もういいよ!」と離れていくまで抱っこしてあげましょう。
小さい子どもは自分の興味あることに一生懸命で、動きたい時期ですから、自分の行動を制限されてそっけない態度をとってしまうかもしれません。
また、照れくさくて、手をほどいてしまう場合もあります。
それでも、愛情は十分伝わります。
忙しい時に「抱っこして」と来たら、なるべく手を止めてしっかりと抱きしめてあげましょう。
求めた時に受け止められると、愛情はより深く伝わります。
短時間でも満たされます。
日本人は愛情表現やスキンシップが苦手な人が多いですが、幼少期にはとても大切なことです。
わが子には大げさなくらい伝えてあげてください。
愛情をたっぷり伝えることで、問題行動は驚くほどすぐに収まります。