4歳〜5歳になると、そろそろ小学校生活が気になり始めますよね。
わが子は3分もジッとしていられないというのに、
お友だちが机に向かって本を読んだり、字を書いたりしているという話を聞くと、
わが子もどうにかしなければと焦ってしまうかもしれません。
小学校入学前に学習習慣をつけるのは、とても良いことです。
ただ、まだ幼い子どもにとっては難しいことでもあります。
そこで今回は、自然に机に向かって、集中して家庭学習に取り組める方法をステップを踏んでご紹介します!
STEP 1 好奇心は学習チャンス
子どもは、大人が素通りしてしまうようなことに興味を持ちますよね。
例えば、石をひたすら拾ったり、落ち葉を何枚も集めたり・・・。
「汚いからやめなさい!」なんて怒らないでください。
実は、その「好奇心」こそが学習のチャンスです!
何かに夢中に取り組むことは、子どもの集中力を高め、やる気を伸ばすのです。
「今はこんなことに興味を持っているんだな」と受け入れ、自らやろうとする気持ちや好奇心を尊重して、それにたっぷり触れさせてあげてください。
そして、家庭学習に結びつけるポイントは、いつでも持ち帰れるようビニール袋を常備しておくこと。
さあ、家に持ち帰って続きを始めましょう!
STEP 2 机に向かう
持ち帰った石や落ち葉を「つるつるだね」「カサカサ音がするね」など、五感を使って親子一緒に観察してみましょう。
そして、これが次のポイント!
観察する時は、机に向かうこと。
お庭やリビングの床ではなく、「机に向かう」ということが大切なのです。
これを続けていると、子どもは自然に「何かに取り組むときには椅子に座る、机に向かう」ということを学びます。
よく観察したあとは、絵に描いてみるのもよいでしょう。
拾ってきたものを使ってマラカスを作ったり、落ち葉を並べて顔を作ったりと工作するのも良いでしょう。
環境を整えておくことも大切なポイントです。
お絵かきしたいと思ったときにすぐに始められるように、お絵かきセット(紙、クレヨン、えんぴつなど)をひとまとめにして、さっと取り出せるようにしておきましょう。
子どもが自分で出せるような場所に置いておくのもよいですね。
行動に移すまでの時間が長いと、やる気が消えてしまいます。
例えば、お絵かきしたいと思ってもクレヨンが部屋のあちこちに散らばっていたら、それを拾い集めるうちにやる気は失せてしまうかもしれませんし、他のものに気を取られてしまうかもしれません。
整理整頓も机に向かうための大切なポイントです。
STEP 3 「結果」ではなく「姿勢」をほめる
4歳〜5歳の子どもにとって、ジーッと机に向かうのはまだまだ難しいことです。
机に【10分間】向かうことができたら、
「やっぱりあなたには無理だったね」ではなく、
「10分もがんばれたね!すごいね!」とほめてあげましょう。
自分の行為を認められた子どもは自己肯定感が高まり、それが次のやる気につながるのです。
そしてさらに、子どものやる気を引き出すひみつ道具をご紹介しましょう。
それは「図鑑」です!
図鑑で種類を調べたり、似たものを探したりしながら、豊富な写真やイラストを見ることで、図形の認識や空間認知を担う脳の部位が活性化するのです。
ぜひ、子どもが興味を持っていることに関連する図鑑を与えてみてください。
驚くほど集中して見続けてくれるはずです。
そうすると、机に向かう時間もどんどん長くなっていきます。
本来、子どもは「やる気のかたまり」です。
目の前に何かが現れると、その瞬間に興味を持ちます。
それに手を伸ばしたときこそ、成長のチャンス!
大人からすると「そんなもの・・・?」と思えるものも、子どもの目には宝物のように輝いて見えているかもしれません。
環境を整え→とことん向き合わせ→やったことをしっかりと評価してあげるという「やる気を引き出すサイクル」をつくっていくと、いつのまにか◯◯博士になっているかもしれませんよ!