3歳〜4歳の時期は、味覚が発達し、食べ物への興味も大きく育つ時期です。
しかし同時に、
「好きな物ばかり食べる」
「嫌いな物は口にしない」
「食べムラが激しい」
といった悩みも多くなる頃です。
こういったことは、この年齢ならではの自然な発達過程でもあります。
今回は、幼児期の心理を踏まえつつ、食べ物の好き嫌いを乗り越える方法をお伝えします。
見た目の工夫で“食べたい気持ち”を育てる
食べ物の好き嫌いは、見た目や色へのこだわりがある場合があります。
ニンジンなどの野菜を星形に抜いたり、リボン状に切るなど、見た目をかわいらしく変える工夫をしましょう。
同じ食材でも形が変わるだけで、子どもにとっては“別のもの”に見えることがあります。
「美味しそうじゃない」と思った経験があっても、見た目が変わると「食べてみようかな」という気持ちが生まれるのです。
スープにすりおろして入れたり、細かく刻んでハンバーグに入れたりすると、触感の苦手を取り除くこともできます。
味の強さや苦みも軽減できるので、より食べやすくなります。
少し大変になりますが、型抜きやピーラー、フードプロセッサーなどの調理器具をうまくを使って、見た目の工夫をしてみましょう。

『知らないもの』を『知っているもの』に
初めての物に対して不安になる傾向がある場合は、お子さまを「食事づくりの一部」に参加させましょう。
どんな形の食材なのか
どんな匂いなのか
どうやって調理されるのか
これらを体験することで、『知らなかった物』が『知っている物』に変わります。
そうすれば、心理的ハードルが大きく下がるのです。
食材に「触る」「匂う」「見て慣れる」ということも大切です。
食材のことをよく知ると「食べてみようかな」という興味がわき、挑戦しやすくなるのです。
楽しい食卓が“食べる力”を伸ばす
楽しい食卓にすることも大切です。
「食べなさい」などとしつこく言われると、子どもにとって「食事の時間=怒られる時間」となってしまいます。
「食事=楽しい」という記憶になれば、『食』への前向きな気持ちが育ちます。
「おいしいね」と声をかけたり、一日の楽しいことを家族で報告しあったりと、楽しい食卓にすることを心がけましょう。
食べられるものが増えると、子どもの中でも「食べられた!」という成功体験として積み上げられていきます。
幼児期は味覚や食への興味が急速に育つ時期。
「いろいろな食べ物を楽しく食べる」経験を積むことで偏食を防ぎ、将来の健康的な食生活の土台をつくることができます。
幼児期の食育は、単に「栄養を取る」ことではなく、心・体・社会性のすべてを総合的に学ぶことです。
食べ物の食感を覚える、食事のリズムを身に付ける、食べ物への感謝の気持ちを学ぶなど、食事を通して多くのことを学ぶのです。
好き嫌いや食べムラは、成長過程で誰にでも見られる自然な姿です。
焦らずお子さまのペースに寄り添いながら、毎日の食卓を“楽しい経験”として積み重ねていきましょう。
EQWELチャイルドアカデミーでは、レッスン終了後に保護者様へ「ワンポイントアドバイス」の時間を通して子育てのヒントになるお話をしています。
マニュアルではなく、お子さまや保護者様一人ひとりに寄り添ったアドバイスをしていますので、ご安心ください。
まずは、体験レッスンを受けてみませんか?
体験レッスンは無料&24時間受付中です♪






