子育ての不安・疑問・悩みに、EQWELベテラン講師がお答えする「教えて!先生」シリーズ。
第5回のテーマは「わが子の“才能”を引き出すには?」です。
どんなお子さまにも、「好きなこと」「得意なこと」「夢中になれること」があると思います。
その「好きなこと」「得意なこと」「夢中になれること」をとことん突き詰めれば、やがて「才能」となって開花します。
その才能を十分に発揮できるかどうかは、親の接し方にかかっています。
コツは、たったの2つです。
コツ① 短所ではなく、長所に注目する
ついつい、わが子の「短所」に注目してしまう気持ちはよくわかります。
しかし、「●●してはダメ!」「●●しなさい!」などと注意することは、子どもを「否定」することになってしまいます。
グッとこらえて、子どもの「長所」に注目してください。
「長所」をほめられることで、子どもは親への信頼を深めます。
子ども心には自己肯定感が育まれ、さまざまなことにチャレンジできるようになります。
幕末から明治にかけて活躍した伊藤博文は、吉田松陰に才能を見出されたと伝えられています。
松陰は松下村塾の門下生を一人ひとり観察して、
「伊藤には人と人の仲を取り持つ才能、人を動かす才能がある」と見抜き、その長所を伸ばすよう指導しました。
そして伊藤博文は、初代総理大臣をはじめとした様々な要職を務める人物になったのです。
コツ② 子どもを100%信じて期待する
「〇〇ちゃんならできる!」
「〇〇ちゃんは上手だね!」
子どもを100%信じて伝えると、子どもはその期待にこたえ、実際にできるようになります。
このことは、教育心理学では「ピグマリオン効果」と呼ばれ、大学の研究でも証明されています。
言葉に出さずとも、心の中で信じ続けるだけでも効果があると言われています。
わが子を信じる“勇気”を持ちましょう。
わが子の能力を十分に伸ばすには、親が子どもの無限の可能性を信じて、応援してあげることが最も大切です。
本人が夢中になれることを探し、信じて期待し続けることで、その才能は大きく花開きます。