教えて!先生120「イヤイヤ期のわがまま」

2歳半くらいから3歳にかけて始まる「イヤイヤ期」

この時期の子どもが「◯◯はイヤ!」「△△がいい!」と言い始めると、いくら説明しても妥協してくれません。
わがままを言われてバトルし続けると、お互いに疲れ果ててしまいます。

そこで今回は、どうすればイヤイヤ期の子どもが言うことを聞いてくれるのか、そのコツを伝授します!

子ども自身が困っている

2歳頃になると、「ママ だっこ」「まんま たべる」のような二語文が出てくるようになります。
つまり、言葉でコミュニケーションが取れるようになるのです。

そこで、親も「理解できるのなら、言葉で説明しなくては」と身構えてしまうのですが、それは間違い。

伝えられたことを正しく理解したり、自分の主張を言葉で伝えたりするには、語彙力が追いついていません。
まだまだ時間が必要なのです。

イヤイヤ期の子どもは自分の気持ちを伝えられないもどかしさを抱えているため、かんしゃくを起こしたり、手が出たりという行動に出てしまうのです。

子ども自身がモヤモヤして困っているということを理解してあげましょう。
 
イヤイヤ期

寄り添いながら考える

子ども自身が困っている状況とは言え、社会で生活していく以上、問題行動は改めさせる必要があります。

改めさせたい言動については「◯◯していいのかな?」と尋ねましょう。
もし、子どもが望ましい答えを出さない場合は、納得していない証拠。
その場合は、子どもが理解しやすい別の状況で考えさせてみましょう。

例「テーブルに乗ることを注意する時」
親「テーブルに乗っていいのかな?」
子「いい!」
親「◯◯ちゃんの大事なおもちゃにママが乗ってもいい?」
子「だめ!」
親「そうだよね~。おもちゃに乗っちゃだめだよね。おもちゃは何をするものかな?」
子「あそぶ!」
親「そうだよね~。大事に遊ぶものだよね。じゃあ、テーブルには乗っていいかな?」
子「・・・だめ」
親「そうだよね!◯◯ちゃん、えらいね!テーブルには・・・?」
子「・・・のらない」
親「そうだよね。◯◯ちゃん、テーブルには乗らないってよく知ってたね。では、テーブルは何をするところかな?」
子「ごはん たべる」
親「そうだよね。ごはんを食べるところだよね。今日もテーブルでおいしいごはんを食べようね!」
子「うん」

子どもが「いや!」「だめ!」と語気を強めたとしても、売り言葉を買ってはいけません。
気持ちに寄り添いながら一緒に考えることで、子どもは気持ちの整理のしかたを学んでいくのです。

また、親が「◯◯しちゃだめ」と言って聞かせるのではなく、「◯◯しない」という言葉を子どもに言わせることが大切です。
子ども自身に宣言させることで、その言葉の責任は子どものものになります。

この方法ですぐに収まるわけではありませんが、徐々に減ってきます。
もしまた同じ問題行動をしても、同じ問いかけをすると止めるようになります。

上の例で言うと、またテーブルに乗ってしまった時に「テーブルには・・・?」と問いかけると、「のらない!」と言って下りるようになります。
根気強く続けましょう。
 
イヤイヤ期

子どもは言葉の世界の入口に立ったばかり。
言葉を操る練習をしながら、コミュニケーションや自己コントロールなど、生きる上で大切な力を学んでいくのです。

イヤイヤ期を乗り越えるコツは別のブログにまとめていますので、ぜひご覧ください。
>>教えて!先生96「イヤイヤ期を乗り越えるコツ」
 
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