教えて!先生65「子どものすごい記憶力は維持できる?」

コマーシャルのフレーズを覚えてしまったり、
アニメの歌をいつの間にか完璧に歌えるようになっていたり・・・

子どもって、何でもすぐに覚えてしまいますよね。

この記憶力がいつまでも維持できれば、将来の勉強はラクだろうけど、
そうはいかないのは自分で経験済み・・・と諦めていませんか?

いえいえ、このすごい記憶力を保つ方法があるんです!
 

子どもの脳はスポンジ

子どもは、見たものや聞いたものをそのまま“丸ごと”記憶します。
「なんだか楽しそう」と感じたものを、スポンジが水をぐいぐい吸い込むように記憶するのです。

子どもの脳は、豊かな刺激を受けながら神経回路を発達させる一方で、あまり使わない回路については「必要なし」と判断し削除してしまいます。
そうすることで、よく使う回路をさらに充実・強化させていくのです。

しかし、幼児期により多くの回路を使っておくと、必要ない回路が無い、つまり、脳の可能性を最大限に広げることができるのです。

幼児期に脳を鍛えた子どもは、小学校に上がってからもほんの数回見聞きしたことを覚え、いつでも思い出すことができます。
勉強で力を発揮するのはもちろん、絵やピアノなど芸術や、水泳やサッカーなどスポーツでも能力を開花させることもあります。

脳を鍛える方法はいくつかありますが、オススメの方法は「暗唱」です。

 
暗唱
 
 

「暗唱」は親子で楽しめる脳トレ

「暗唱」とは、俳句や短歌、名文などを全て覚えて、声に出して唱えることです。
暗唱は記憶の「質」を変化させ、言葉による完全記憶能力を育てることができます。

幼児期は、親子一緒に取り組むのがオススメです。
まだ字が読めなくても、繰り返し読み聞かせて一緒に言ってみることで、子どもの脳の「記憶」の回路が刺激されます。

理解を求めずに、さまざまな名文をたっぷりとくり返し見せたり聞かせたりすることで、いつでも思い出せる記憶の回路を育てることができるのです。

EQWELチャイルドアカデミーの幼児コースでは、暗唱を積極的に取り入れています。

2~3歳で、松尾芭蕉・与謝蕪村・小林一茶・正岡子規などの俳句を暗唱します。
ほぼ全ての生徒さんが、驚くほど完璧に俳句を諳んじることができます。

3〜4歳では「いろは歌」や「寿限無(じゅげむ)」など、50文字〜100文字程度の名文を暗唱します。
さらに、4〜5歳で「徒然草」や「風の又三郎」など、5〜6歳で「雨ニモマケズ」や「平家物語」などの一場面(100文字〜200文字程度)を暗唱します。

高校や大学の入試で出題されるような名文・名作を、子どもたちはスラスラと暗唱してしまうのです。
幼児期に覚えてしまったものは、小学生以降もずっと忘れずに覚えているようです。

暗唱には、記憶力を高めるだけではなく、感性を育んだり、表現力を高めたりする効果があります。
たくさんの名文・名作に触れることで「語彙」が増え、「感性」が豊かになり、大人顔負けの「表現力」を身につけるようです。

暗唱について詳しくは、以下のブログもご覧ください。
>>教えて!先生27「暗唱の効果」
>>教えて!先生29「暗唱のコツ」
>>英語がとっても上手なLちゃん

大勢の人の前で、堂々と暗唱できる(しかも英語!)生徒さんもいらっしゃいます。

 
子どもは記憶の天才です。
ポイントは「楽しむこと」。
絵本や歌などたくさんの刺激をくり返し楽しむことで無理なく暗唱できるようになり、一度見聞きしたことをいつまでも忘れないすばらしい記憶力を持ち続けることができるのです!