2歳から3歳になると、子どもが自身でスプーンやフォークを使って食事ができるようになるので、親としては少しラクになりますよね。
ところが、手が離れた分だけ自由に動き回って、「ごはんだよ」と伝えてもなかなかイスに座らず、食事が始められないというお悩みを伺うことがあります。
これは、2歳児・3歳児の「自己コントロール力」が未熟なことが原因です。
子どもは生活の様々な場面でルールを学び、望ましい行動を学んでいきます。
食事もその一つです。
そこで今回は、食卓にスムーズに座らせる方法をお教えします!
集中しやすい環境を整える
自己コントロール力が未熟な2歳児・3歳児にとって「自分を律する」のは至難の業。
「おなかがすいた」より「楽しそう」と誘惑してくるものがあれば、そちらに気を取られてしまいます。
まずは、子どもが食事に集中できる環境をつくっていくことが大切なのです。
- 目に見える範囲におもちゃがあれば片付ける
- テレビや動画は消す
- 一緒に食事する大人もスマホや新聞を食卓に持ち込まない
また、空腹感も子どもの集中力を左右します。
ジュースを一口飲んだだけでも、子どものおなかはある程度満たされてしまいます。
そうなると「おなかがすいた」という感覚が鈍るので、食べようという気持ちになりにくいのです。
晩ごはんをなかなか食べないという場合は、時間をずらしてみる方法もあります。
いつもは「食事→お風呂」の順だったのを、「お風呂→食事」に変えたらよく食べたという話も聞きます。
食事の時に「おなかすいた〜!」と感じるように、おやつや食事の時間を調整しましょう。
小さなゴールでOK
ママはキッチン側、パパは窓側、子どもはその間・・・と食卓の座る場所を決めているご家庭が多いと思います。
もし、ママの席に座っても、
「自分の席に座りなさい!」とは言わないでください。
子どもは好奇心旺盛なので、何かの理由で他のイス、またはそのイスが置かれている場所に興味を持っているのかもしれません。
最終ゴールは「自分の席に座ること」ですが、その手前のゴールとして「座る」ができたらまずはOK!
その次に「ごはんを全部食べ終わるまで座っていること」、「自分の席に座ること」、「自分の席で食べ終わること」と段階を踏んだ目標を設定して、1つずつ達成すれば良いのです。
何かを達成させたい時は「小さなゴール」を設定して、少しずつ進めていく方が親も子もストレスが減ります。
子どもの気持ちに寄り添いながら少しずつ達成することで、行動が改善させやすくなるのです。
だから、まずはどの席に座っても、食卓につければ花マルなのです♪
食事しやすい環境を整えながら、子どもが達成できたゴールをしっかり認めていくことで、成功の階段を着実に上ることができます。
小さなゴールを少しずつ達成していけば、子ども自ら自分の席に座って「食べようよ~」と満面の笑みを見せてくれる日が必ず訪れますよ。