教えて!先生92「短所が目につく」

小学校入学が近づいてくると、わが子の色々なところが気になり始めます。

先生の言うことが聞ける?
学校の決まりを守れる?
授業で発表できる?

そんな視点でわが子を見ていると、良いところが見えなくなり、できないところばかり目についてしまいます。

「わが子には『いい子』でいてほしい」

どんな親でも望むことかもしれませんが、それは親の「見栄」なのかもしれません。
子どもの『本当の姿』を見ることができていますか?

叱ってばかりいると、親子関係は悪くなる一方です。
そんな悪い循環をガラッと変える方法をお教えします!
 

「短所」を「長所」に捉え直す

親には「短所」に見えることでも、長い一生を生きていく上では、素晴らしい「長所」であるかもしれません。
子どもの「短所」を「長所」として捉え直してみませんか?

例えば、習いごとの場面で・・・

  • 練習や宿題を次のレッスン間際にならないとやらない
    度胸がある!直前の集中力がすごい!
  • お友だちの前で発表ができない
    思慮深い!周りをよく見ている!

このように捉え方を少し変えるだけで、「短所」は「素晴らしい長所」に見えてきます。
「短所」と「長所」は表裏一体なのです。

「長所」はほめることでぐんぐん伸び、その子の個性として輝き始めます。

 
長所と短所は表裏一体
  

できて当たり前は「当たり前」ではない

大人の私たちが「できて当たり前」と思っていることは、5〜6歳の子どもにとっては「当たり前」ではありません。

まだこの世に生まれて5〜6年。
できるだけで素晴らしいことなのです。

ハードルを上げず、わが子の「リアル」を見つめてあげてください。

  • 文字が雑で丁寧に書いてほしい
    もう字が書ける!
  • 習いごとがなかなか上達しない
    一生懸命取り組んでいる!嫌がらずに通っている!
  • 枠からはみ出して絵を描く
    もう絵が描ける!スケールが大きい!

良いところを見つけてあげることで、親と子どもに良い循環が生まれ、楽しい子育てができるようになります。

「ネガティブ」に捉えがちなことを「ポジティブ」に変換できるようになると、
子どものことだけでなく、他人のこと、そして誰よりも自分のことを許せるようになります。

まじめな方ほどわが子に厳しく接する傾向がありますが、それは自分に対しても然り。
わが子の「良いところ探し」は、親の精神衛生にも良い影響を与えてくれますよ。
 

親子関係