教えて!先生117「妊娠したら気をつけること」

おなかに赤ちゃんを迎えたら、これまでとは違って、色々なことに気をつけなくてはいけませんね。
ただ、インターネットなどで妊娠に関する情報を検索すると、あまりにもたくさんの情報が飛び交っています。
どんなものを参考にしたら良いのか、わからなくなってしまうかもしれません。

妊娠・出産にとても大切な働きをする「女性ホルモン」について正しい知識を持っていれば、様々な情報に惑わされることもありません。

今回は、妊娠・出産を支える「女性ホルモン」についてお教えします♪
 

妊娠とホルモンの関係

妊娠・出産に関係するホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、リラキシン、オキシトシン、プロラクチンが知られ、これらのバランスがとれていることが大事です。

また、分泌量はストレスや過度の疲労、栄養状態の影響を受けて変化します。
そのため、妊娠中はいつも以上に身体をいたわらなければならないのです。
 

ホルモンのはたらき
エストロゲン

  • 女性らしい体を作り、子宮内膜を厚くする
  • 自律神経、感情コントロール、骨、皮膚、脳の働きに影響
  • 基礎体温を下げる

プロゲステロン

  • 受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態を作り、妊娠を継続
  • 体内の水分量を保ち、食欲を増進
  • 基礎体温を上げる

リラキシン

  • 骨盤近くの関節や靱帯を緩めて陣痛に備える

オキシトシン

  • 母乳の分泌を促す

プロラクチン

  • 母乳の分泌を促す
 

日常生活で気をつけること

ホルモンの分泌を促すには、日常生活の様々なことを気をつけなくてはいけません。
特に「バランスの取れた食事」「質の良い睡眠」「適度な運動」が必要です。

バランスの取れた食事については、以前のブログでご紹介しましたので、ぜひご覧ください。
教えて!先生64「妊娠中の食事」

女性ホルモンの観点から食材をご紹介すると、
マグロ、カツオなどに含まれるビタミンB6は、エストロゲンの代謝に働きかけます。
また、アーモンドなどのナッツ類に含まれるビタミンEは、脳下垂体や卵巣に働きかけてホルモンの分泌をコントロールします。
積極的に食事に取り入れましょう。

妊娠中に活躍する女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、産後ほぼゼロになり、代わりに母乳を分泌する「プロラクチン」が増えます。
このように、産後は急激にホルモンバランスが変わるため、体調が崩れやすくなるのです。

大豆などに含まれる成分「イソフラボン」は、エストロゲンと似たような働きをします。
産後の食事には、大豆製品(納豆・豆乳・豆腐・味噌など)を積極的に取り入れましょう。
 
妊娠中の食事
 
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