「自分の気持ち・考え・意見を相手にしっかり伝えられる子に育ってほしい」
ほとんどのママ・パパがそう願っているでしょう。
そのために大切な能力は「表現力」です。
表現力が高い子は、絵日記で楽しいお話と絵を披露してくれます。
文の構成をしっかりと組み立てられるようになり、絵も細部までバランスよく描けるようになります。
こちらはEQWELチャイルドアカデミー「幼児コース」に通うMさん(5歳)の絵日記です。
きょうは◯◯のめざましどけいです。
とってもかわいいでしょう。
いつもめざましどけいをならしていますけど
ちょっといつもおきあがれません。
5歳の子が書いた文章とは思えないくらい、しっかりと構成されています。
絵も上手ですよね。
書くことが好きだと気づき、作家になりたいという夢に向かっている卒業生もいます。
(詳しくは「卒業生からの素敵な報告」をご覧ください)
では、「表現力」はどのように育てたら良いのでしょうか?
「俳句」で表現する経験値を高める
EQWELチャイルドアカデミーでは、表現力を育むための取り組みの一つとして「俳句」を取り入れています。
0歳からフラッシュカードで俳句に触れます。
2歳〜3歳のクラスでは、1年をかけて俳句に取り組みます。
句の世界を表現した挿絵を見ながら、絵本感覚で俳句を繰り返し読み聞かせます。
さらに、俳句を暗唱して発表につなげていきます。
俳句は、五七五を通して「語彙」や「言葉のリズム」を学ぶことができます。
また、短い言葉で「場面を切り取る力」も身につきます。
こうしたことから「表現する経験値」が高まっていくのです。
「俳句」から「絵」に変換
「小学生コース」では、俳句からイメージする世界を『絵』に変換していきます。
同じ句でも、子どもによって受けとる印象は様々なため、バリエーション豊富なイラストができあがります。
例えば、「梅が香に 障子開けば 月夜哉」という小林一茶の俳句。
梅の花を描く子もいれば、天高く浮かぶ月を描く子もいます。
梅の花も一輪だったり木が丸ごと一本だったり、月の形も満月だったり三日月だったり。
一つとして同じイラストにはなりません。
思い思い自由に描くことで、表現力が育ちます。
感性豊かな俳句にたくさん触れることで、語彙力もつきます。
頭の中で描いた情景を「言葉」に
「自ら俳句を詠む」取り組みは、年少クラス(3歳〜4歳)から始めます。
Yくん(5歳)の作品です。
きもちいい かぜがそよそよ はるのおと
5歳の子どもが詠んだ
ぽかぽかで きいろいきもち たんぽぽだ
という作品もあります。
2人とも、自ら感じた“春”をみずみずしく表現しています。
小学2年生になるとこんな作品も生まれます。
おとうとと ふたつならんだ ランドセル
なつがきた なつがきらいだ あついから
日常生活を切り取った、自然体で味のある句です。
しばらく考えていたかと思うと、あっという間に仕上がります。
頭の中で描いた情景が五七五の言葉に並んで出てくるようで、手が勝手に動いているようです。
EQWELチャイルドアカデミーでは、俳句の他にも以下のような取り組みで表現力を育みます。
童謡を聴く、歌う(0歳~)
絵本を読む(0歳~)
文を書き写す(3歳・4歳~)
えにっきを書く(3・4歳~)
「表現力」は一朝一夕に身につくものではありません。
ある程度の時間と手間がかかります。
でも、せっかく時間と手間をかけるのであれば、楽しみながら身につけさせてあげたいですね。
「表現力」が育まれた子どもたちは、国語が得意になったり、作文が上手だったりするのはもちろん、絵の世界で才能を伸ばしたり、音楽を通して表現したりと、芸術の分野で花開くこともあります。
子どもの可能性を広げるためにも、ぜひ取り組んでいただきたいです。