「英会話の上達に効果があると聞いて、英語を積極的に聞かせたり見せたりしているけど、本当に効果があるのかわからない」
保護者のみなさまからよく伺う声です。
そこで、私たちの生徒さんの実例をご紹介します。
英語学習を始めて4年目、5歳のHくんのお話です。
去年までは、英語で簡単な質問をしても、ほとんど答えてくれませんでした。
まれに答えたとしても、1つの単語(Yes, No, moon, train…)を口にするだけでした。
ところが、半年ほど前から急に、大きな変化が起こりました!
繰り返し聞いていた英語の歌を歌い出したり・・・!
自らテキストを開いて文字を書いたり、なぞったり・・・!
さらに、それまで答えられなかった質問に、的確に答えられるようになったのです!
What is that?
─ It’s the moon.
─ It’s a train.
How are you today?
─ I’m happy.
─ I’m sleepy.
Are you hungry?
─ Yes, I am.
Do you want some juice?
─ Yes, please.
─ No, thank you.
3年間、Hくんの中でコツコツと積み上げられたものが一気に溢れ出た瞬間でした。
言語習得にはそれなりの時間がかかります。
母国語は毎日、寝る時間以外はその言語に触れますが、それでも身に着くまでに3年はかかります。
言語習得は焦らず、気長に、継続することが肝心なのです。
では、子どもたちの中でどんな変化が起こるのか、年を追って説明していきましょう。
1年目は「言語耳の獲得」
言語は最初「リスニング」から身に付きます。
そのため、何よりも必要なのは「英語の音をたくさん聞くこと」なのです。
幼児期に環境にない音(=聞かせていない音)は、脳が要らないものだと判断し、吸収する力を閉じてしまいます。
だから、言葉の意味は分からなくても、英語を聞かせることが大切なのです。
日本で生活をしていると、英語の音を聞く機会はほどんどありません。
まずは、英語の「音環境」を意図的に作ることが、バイリンガルへの第一歩です。
無意識のうちに大量の英語の「音」をインプットされた脳は、「聞き取る必要のある音」と認識し、その音を正確に捉えるように働きます。
幼児期は聞き取りの黄金期!
何でも聞こえる耳をもっています。
逆に、6歳を過ぎるとこの能力は衰えます。
大人になって英語の聞き取りに苦労するのは、このためなんですね。
2年目は「音の塊の認識」
幼児期は何でも吸収できる半面、すぐに忘れてしまうという面も持ち合わせています。
忘れないようにするためには、「繰り返し」が必要です。
ドイツの研究者 エビングハウスの研究によると、
人間の脳は繰り返しをしないと、1日後には74%忘れてしまうそうです。
だから、繰り返しが大事なんですね!
繰り返し英語の音を聞かせていると、それが「記憶」として残り、いつしか「音の塊」として認識されます。
単なる「音の羅列」でしかなかったものが、徐々に「塊」で認識され始めるのです。
例えば、
「今日は天気がいいわね」という言い回しが、
「今日は、天気が、いいわね」と音の塊で分かるようになるということです。
英語でも同じことが言えます。
「todayisabeautifulsunnyday」というフレーズが、
「Today is a beautiful sunny day」と、音の塊を自然と認識するようになるのです。
その音の塊は「単語」です。
ヒアリングの繰り返しから、単語を覚えていくのです。
繰り返さなければ、単なる「音」の認識に留まってしまい、単語の記憶というステップに上がることができません。
2年目後半からは「語彙の獲得」
ここまでステップを踏んだ子どもの頭の中には、
「聞き取っているけど、意味が分からない英単語」がたくさん詰まっています。
これらの単語は、使うことで意味が繋がり始めます。
日本語の場合を思い出してみてください。
繰り返し話しかけたり、絵本を読んであげたりと、同じ場面で同じ言葉を何度も聞くことで、いつの間にか理解して、会話が成立し始めますよね。
英語も同じです。
様々なアウトプット(絵本や体験など)を通して、語彙化されていくのです。
冒頭でご紹介したHくんは、このステップを踏んだ結果だったのです。
突然溢れ出した英語は、Hくんの頭の中でコツコツ積み上げられたものだったのです。
幼児期は英語を始めるのに最適な時期です!
EWQELチャイルドアカデミーの英語コースでは、年間で6000語・1000文に触れ、繰り返し取り組みます。
レッスンに加え、おうちでの取り組み(CDのかけ流し、読み聞かせ、親からの声かけ)をサポートし、毎日英語に触れる環境づくりを重視しています。
また、フラッシュカードや、絵本、アクティビティを通して、見たものを声に出すこと、真似をしてフレーズを繰り返し声に出すことなど、アウトプットの仕方をパパ・ママと一緒に学びます。
30年の脳科学研究にもとづく内容で、その年齢にあった一番効果的なレッスン、取り組み、教材を提供しています。
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