教えて!先生16「親から離れない」

登園バスに乗るときや、先生に預けるとき、毎朝のように子どもが大泣きするというお悩み、長いお休みが終わるとよく伺います。

今年は新型コロナウイルスの影響でおうち時間が長く、より親離れが難しくなっているかもしれません。
 
親離れ
 
いつまで泣き続けるのか、そして、幼稚園や保育園でうまくやっていけるのか不安ですし、
別れ際に子どもに泣かれると、親も切ないですよね。

そこで今回は、うまく親離れしてもらうコツをお教えします!
 

泣くのは「大好き」のアピール

離れるときに泣いてしまうのは、「お父さん・お母さんのことが大好き!」というアピールだととらえましょう。

感情が素直に出せるのは、心が成長している証拠なのです。
「寂しい、離れたくない」という気持ちが、上手に出せるようになったと受け止めます。

だから、「泣くこと=困ったこと」ではないのです。

親から離れる時に泣くことを「私のことが好きだから、こんなにも大泣きしてくれるんだ」と解釈すれば、親側の気持ちは少し軽くなりますよ。
 
お別れ
 

しっかりと抱きしめる

朝、家を出る前、忙しい手を少し止めて、我が子をしっかりと抱きしめながら、
幼稚園や保育園で【楽しく過ごすこと】に気持ちが向けられるような声かけをしてあげましょう。

「今日はどんな楽しいことして遊べるかな?」
「今日の給食は◯◯ちゃんの大好きな◯◯だって」

こうしてから家を出れば、子どもの気持ちが前向きになり、不安が和らぎます。

EQWELではレッスンの始めに
「お母さんと◯◯ちゃんの心はいつもつながってるよ。
 離れていても大丈夫。
 いつでもどんな◯◯ちゃんでも大好き」と言って、抱きしめてもらいます。

普段からこのような声かけをしていると、子どもは驚くほど落ち着くようになります。
 
登園
 
バスや園に到着したら、お父さん・お母さんがお友だちや先生に笑顔であいさつしましょう。
別れ際まで笑顔を絶やさず、さらりと送り出します。

親の感情は、すぐに子どもに伝わってしまうので、怖い顔や不安な顔は厳禁ですよ。

子どもがいつ振り返っても安心できるように、笑顔で見届けましょう。
 

帰宅後 話をたっぷり聞く

子どもが幼稚園・保育園から帰ってきたら、話したがることをたっぷり聞いてあげましょう。

集団生活では、家のように自由がきくことばかりではありません。
楽しかったことだけでなく、がまんしたことやイヤだったことにも耳を傾けてあげましょう。
園で精一杯がんばったことを認め、家でのわがままはしばらく大目にみます。

さらに、連絡帳などで先生と連携を取って、園で楽しんだこと・習ったことを把握して、
「◯◯のうた、一緒に歌おうか?」と一緒に歌ってみたり、
「◯◯の絵を描いてみよう」と一緒にお絵かきをしたりして、
園での楽しい思い出を増幅させてあげましょう。
 
子どもの話を聞く
 
幼稚園や保育園の先生にお話を伺うと、毎朝、大泣きするお子さんでも、親がいなくなるとケロッとして楽しんでいるそうです。

園で楽しいことがあって、お友だちができれば、自然と慣れて泣かなくなります。
色んな感情を抱くのは成長の証。
親離れの第一歩として見守ってあげましょう。