教えて!先生17「イヤイヤ期」

2歳半くらいから3歳にかけて始まる「イヤイヤ期」

このままわがままな大人になってしまうのではないかと心配したり、
毎日接していると親の方がイライラで参ってしまいそうになったりするかもしれません。

何かと大変な「イヤイヤ期」ですが、本当の意味を知った上で接し方を工夫すると、冷静に乗り越えられます。
 
イヤイヤ期
 

イヤイヤ期は「成長の証」

2〜3歳の子どもが理路整然と自己主張できるはずがありません。
子どもは一生懸命、「気持ちを伝えるおけいこ」をしているのです。
癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうのは、気持ちを伝えたいという意欲のあらわれなのです。

イヤイヤ期は「成長の証」です。

子どもの語彙力が増えた
自己主張ができるようになってきた

などと子どもの発達の状況を理解して見方を切り替えることで、冷静に子どもに向き合えるようになります。
 
イヤイヤ期
 

受け止め、認める

心の準備ができたら、接し方を変えてみましょう。

子どもが「イヤイヤ」を言った時、
「泣かないの!」「ダメなの!」などと否定するのではなく、
「◯◯したいんだよね」「悔しいって思えるようになったんだね」などと子どもの気持ちを受け止め、認めてあげましょう。

子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえると、落ち着きます。
親は子どもの気持ちに触れることができ、なぜイヤだと言うのか理由がわかってきます。

子どもが落ち着いてたら、しつけのチャンスです。
自分の言い分がなぜ認められないかを説明してあげると、意外なほどすんなり聞き入れてくれます。

子どもに選択肢を与えるのも良い方法です。
例えば、着替えを嫌がったら、お気に入りの服を2〜3着並べて「どれにする?」と選ばせてあげると納得して落ち着きますよ。
 
お着替え
 

ママ友・パパ友と情報交換

これは番外編ですが、他のお子さんのイヤイヤの内容を、ママ友・パパ友に聞いてみるのもイヤイヤ期を乗り越える良い方法です。
なぜか、よそのお子さんのイヤイヤ主張は、クスッと笑えたり、許せたりするのです。

そうすると、わが子のイヤイヤ期の言動にも寛大になれます。
悪魔に見えていたわが子が、天使に見えてくるかもしれませんよ。
 
イヤイヤ期
 
イヤイヤ期は「成長の証」で、「困った問題」ではありません。
気持ちを伝えるおけいこを繰り返せば、どんどん上手になり、イヤイヤを言うことも減ってきます。

少しの間のガマン。
がんばって乗り切りましょう!