教えて!先生80「英語音読を嫌がる」

幼児期の英語習得には、多読(読み聞かせ)のインプットと、音読のアウトプットが大切だと以前のブログでお伝えしました。
教えて!先生73「英文法も教えるべき?」

ところが、5歳くらいになると、英語の音読を嫌がるようになることがあります。

嫌がる原因は、3つのタイプがあるようです。

  1. 文字を意識するようになったから
    5歳くらいになると、耳コピで覚えていた言葉の「文字」が認識できるようになります。
    文字を読もうとすると、ペースや精度が落ち、前よりも「できなくなった」と感じているのかもしれません。
  2. 友だちと同じ言葉(日本語)で話したいから
    友だちが日本語で話しているから、自分も同じ言葉で話したがり、英語を避けるようになります。
    これは一時的に起きやすい現象ですが、自分の中で英語の位置づけができれば、解消されます。
  3. 間違いを指摘されるから
    自分では正しく言っているつもりなのに、発音の間違いを指摘されたりすると、英語がとたんにつまらなく嫌なものになってしまいます。

 
英語に音読は欠かせません。
そこで、子ども自ら音読をしたくなる方法をお教えします。
 

無理強いしない

嫌がっている子どもに無理やり音読させようとしても、うまくいきません。
無理にさせようとすると、余計に嫌がります。

そこで活用するのが「イエスセット」という心理テクニックです。

イエス(うん)という肯定的な反応を積み重ねると、子どもの潜在意識に「相手が言っていることが正しい」と刻まれます。
この心理テクニックを使って、翌日以降に音読をする約束をするのです。

具体例をご紹介しましょう。

イエスセットの事例
親「今日は幼稚園(保育園)でかけっこしたのね」
子「うん」
親「楽しかったね」
子「うん」
親「今日のエネルギーは全部使っちゃったかな?」
子「うん」
親「英語ちょっとしたいけど、今日はムリかな?」
子「うん」
親「わかった。じゃあ今日はおしまいね」
子「うん」
親「じゃあ、明日やろうね」
子「うん」
親「明日はエネルギーちょっとだけ残しておいてね」
子「うん」
親「楽しみにしてるね」
 
この事例は、「今日かけっこをしたこと」を知っていて、「子どもがかけっこが好きなこと」が前提です。
子どもが「うん」と答えられる質問を積み重ね、最後に「明日は音読をする」という約束を取り付けます。

こうすれば、子どもも落ち着きますし、親もイライラすることはありません。
子どもに寄り添った言葉がけを心がけましょう。

 
イエスセット
 

親も楽しむ

親の気持ちは子どもに伝染します。
英語があまり得意でないお父さん・お母さんは
「音読をさせなきゃ、やらなきゃ」という気持ちが先走ったり、
「英語の発音が恥ずかしい」という気持ちがあったりして、
音読を楽しめていないのではないでしょうか?

「英語ペラペラになって、外国へ家族旅行!」のように、楽しいイメージをいっぱいにして、歌を歌ったり、絵本を読んだり、明るく楽しい声で親自身が音読を楽しんでください。

楽しい雰囲気ができたら、子ども自身が楽しんで音読を始める3つの作戦を試してみてください。

  • 読まないでね作戦
    「ママ(パパ)が読むんだからね。◯◯ちゃんは読まないでね。聞いてるだけでいいからね」と言って親が音読をします。
    「しないでね」と言ったことをやりたがる子どもの習性を利用する作戦です。
    ただし、子どもが素直に聞き役に徹する場合もあります。
    その際は、ママ(パパ)が読んでおしまいでOKです。
    終わったら「聞いてくれてありがとう」を忘れずに。
  • ダチョウ倶楽部作戦
    「音読できる人!?」と声をかけたら、「はい」っと大人が元気よく手を挙げて、「ママ(パパ)が読みま~す!!」と宣言します。
    おじいちゃん・おばあちゃんなど、大人が複数人いたら、みんなで次々に挙手。
    ダチョウ倶楽部さんの「俺がやる」「俺がやる」・・・の流れで、子どもが最後に手を挙げたら全員で「どうぞ」と子どもに譲りましょう。
    読んでもらえれば大成功!
    たとえ子どもが手を挙げなくても、大人が楽しく読んでいるのを見せるだけでもよしとします。
    その姿が、子どものやる気を引き出します。
  • じらし作戦
    音読に慣れてくると「今度はぼく(わたし)の番!」とやりたがるようになります。
    そこですぐに渡さずに、
    「もうちょっと待ってね。今とても楽しいの」などと言ってじらすと、子どものやる気がもっと高まるかもしれません♪

 

僕がやる

 

親が楽しんで実践することで、子どもも楽しくマネをするようになります。
親が音読しているだけで「子どもが勝手に覚えてしまってビックリ!」ということもよくあります。
ですから、焦らなくても大丈夫。
ゆっくり徐々に音読に慣れていきましょう。