楽しい子育て19「認めることとわがまま」

こんにちは。EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミー筑紫野・大牟田・荒尾教室のひげ先生こと、田口圭二です。

子どもは、親が育てたいように育ちます。
親がこう育ってほしいと意識する・しないに関わらず、親の無意識の言葉がけどおりに育ちます。

「怒ってはいけません。子どもを認めてあげましょう」
私は、長年言い続けています。

ところが、まちがった方法で子どもを“認め過ぎている”お父さん・お母さんがいます。
『わがまま』まで認めてしまっているのです。

その結果、子どもは自己コントロールができないまま育ち、それを見ている親は、イライラしながら生活しています。

わがまま
 
先日、あるお母さんからこんな相談がありました。

「子どもの食事時間が、1時間も2時間もかかるので困っています」

それは大変だと思いながら、詳しく話を聞きました。

「ひと口食べては、おもちゃで遊ぶんです」

どうして『おもちゃで遊ぶのは食事の後で』と注意しないのですか?と聞いたら、子どもがおもちゃで遊ぶと言うものですからとの返事が。

そして、こう続きます。

「ところで、お母さんはお子さんにどうしてほしいのですか?」
「食事の時はやはり、きちんと食事をしてほしいんですけど」
「じゃあ、どうしてそう言わないのですか?」
「でも、子どもがおもちゃで遊びたいと言うものですから」

子どものすべてを、まるごと認めるのは素晴らしいことです。
でも、わがまままで認めましょうとは言っていません。

親から見て、これはあきらかにわがままだとわかる行為も、一度はその子の主張、言い分として聞きましょう。

しかし、子どもの意見を聞いてあげることと、そのことを認めることは違います。

「◯◯ちゃんは、食事をしながらおもちゃで遊びたいのね。
 でも、お母さんは食事をしながらおもちゃで遊ぶことは許せません。
 なぜなら・・・」

このように、子どもの意見を聞いたら、親の意見も言いましょう。
そして、『いけないことはいけない』と毅然と言いましょう。

自分の子どもに、親としての意見を言うことを恐れてはいけません。
日ごろから愛を伝え、心を育てていると、親の毅然とした意見くらいで親子関係が壊れることはありません。

それでもまだ、子どもが言うことを聞かないのであれば、親が心から言っていないことを見抜かれてしまっているのです。

しっかりと子どもの目を見つめ、心の叫びとして伝えてみましょう。
子どもは『心』で理解します。
 
毅然とした態度で