2020年度から「思考力・判断力・表現力」を重視する「大学入学共通テスト」が始まりました。
これに伴い、小学校の学習指導要領も子どもたちが自ら課題を見つけ学び・考え・判断して行動する力が求められる内容に変わりました。
そんな中、わが子に何を質問しても
「うーん」「わからない」「ふつう」とよく考えていないような返事。
勉強している様子を見てみても、考えているというより、作業的にこなしている感じ。
「今のままでわが子は大丈夫???」と心配しているママ・パパが多いようです。
そこで今回は、小学生の『思考力』の育て方をご紹介します!
会話は質問しながら
思考力とは、自分の経験や持っている知識をもとに考える力です。
感覚や表象の内容を分析・統一して概念を作り、判断する能力を意味しています。
親子の会話の中で親が話をしすぎてしまうと、子どもは考える芽を摘まれ、判断することもできなくなってしまいます。
子どもの疑問などに質問をしながら会話をしましょう。
そうすることで、子どもは子どもなりに、自分の経験をもとに考え、分析・判断して相手に伝えようとします。
親:どうしてそう思ったの?
子:足し算や引き算の練習を毎日してたらちょっと思っちゃって。
親:へぇ~そうなんだ!すごいね!誰が作ったんだろうね?どうしたらいいかなぁ?
子:調べてみようか?
親:そうだね!じゃあどうやって調べようか?
子:ネット検索してみる!
この例のように、親が子どもと一緒に「どうしてだろうね」「なぜだろうね」と疑問を感じ、一緒に調べることを繰り返すと、子どもに自ら疑問点を見つけて調べる『思考癖』がつきます。
その疑問のタネになるのは、様々な「体験」です。
例えば「アリの行列」を見かけたとしましょう。
アリの行列はどこまで続いている?
アリは何を運んでいる?
どうして一列で並んで歩ける?
働きアリって何?
巣の中はどうなってる?
アリの行列を追いかける「体験」からたくさんの疑問点を見つけ、図鑑や本、インターネットなど、様々なツールを使って「調べる」経験につながっていくのです。
思考力の源は「語彙力」
語彙力が高ければ高いほど、様々な思考ができます。
つまり、思考力の源は「語彙力」です。
その「語彙力」を身につけるには、「読書」が最も効果的です。
まだ読書の習慣が身についていない場合は、読み聞かせを習慣づけます。
そして、本を読み終えたら、どんな内容だったかを質問しましょう。
小学生であれば、そのうちひとりで読書ができるようになります。
たくさん本を読んで、豊かな語彙を身に着けましょう。
欲しいものは「プレゼン制」に
子どもが欲しいものをねだるのは、よくあることですよね。
それをすぐ買い与えるのではなく、「プレゼン制」にするのがオススメです。
例えば、子どもがある「おもちゃ」を欲しがっているとします。
どんなおもちゃなのか?
どういうところがおもしろそうなのか?
それを手に入れたら誰と遊べるのか?
いつ遊ぶのか?
似たようなおもちゃはないか?
なぜそのおもちゃがベストなのか?
子どもは自分の経験をもとに自分なりに考え、分析・判断し、親に伝わりやすいように話そうと工夫します。
ここまでできるようになると、思考力はグッと伸びます。
親子の信頼関係も構築できて、一石二鳥です。
欲しいものの「プレゼン制」、ぜひオススメです!
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