子どもは突然「どこでそんなこと覚えてきたの?」という言葉を話すことがありますよね。
それが相手を不快にさせる汚い言葉や、相手を傷つけるような悪い言葉なら、
親としてはどうにかしてやめさせたいですよね。
ところが、そんな言葉に限って、なかなかやめようとしないし、
怒るとさらに調子に乗って連発するし・・・悩みは尽きません。
そこで今回は、良くない言葉をやめさせる方法をお教えします!
『良い言葉』に注目する
幼稚園や保育園で言葉を覚えてくる子どもは、『良くない言葉』だけを覚えてくるわけではありません。
その何倍もの『良い言葉』を覚えているはずです。
まずは子どもが覚えてきた『良い言葉』に注目し、
「◯◯って言葉を知ってるの?すごいね〜!」とほめてあげてください。
子どもはほめられると、その『良い言葉』をもっと使おうとします。
『良い言葉』を使えた時は、どんどんほめてあげましょう。
新しい言葉を覚えてくるということは、それだけ友だちやそのパパ・ママ、先生など、多くの人と触れ合っているということです。
コミュニケーション力は、人との触れ合いを繰り返すことで磨かれていきます。
子どもは今まさに、社会性を身につけていると心得て、温かく見守りましょう。
『我が家の言葉のルール』を決める
『良い言葉』と『良くない言葉』の線引きは、人によって異なります。
パパは「良い」と言っているのに、ママが「ダメ」だと言うようでは、子どもは理解できません。
また、その日の気分次第で『良い言葉』と『良くない言葉』の区別が変わるのも良くありません。
言葉の線引きは、ブレないことが大切です。
『我が家の言葉のルール』を決め、大人同士ですり合わせておきましょう。
ルールを前もってすり合わせておけば、すべての言葉に過敏に反応せずにすみますし、
子どもから『良くない言葉』が飛び出した時も、余裕をもって対応できますよ。
『良くない言葉』は冷静に対処
子どもが実際に『良くない言葉』を使った時は、それを聞いた周りの人がどう思うかを一緒に考えます。
実際の例で説明してみましょう。
- 状況
公園で遊んでいる時、友だちに向かって「ばか!」と言った - 対処法
遊ぶのをやめさせ、子どもと目線の高さを合わせて向き合う
少しゆっくりめ、低めの声で以下のことを話しかける - 自分の言動を振り返らせる
- 周り(言われた友だち)の反応を一緒に確認する
- どうすれば良かったかなど改善策を一緒に考える
子どもは興味本位で色々な言葉を発します。
『良くない言葉』を使うと、親がすぐに反応するのを面白がって、さらに使おうとします。
だから『良くない言葉』が出た時こそ、冷静に対応するのが大切なのです。
親が誘導しながら、相手の立場に視点を切り替えさせます。
時間はかかりますが、少しずつ改善されていきます。
『良い言葉』は大げさにほめ、
『良くない言葉』には冷静に対処する。
これが、良くない言葉をやめさせる最も効果的な方法です。
言葉が増えるということは、それだけたくさんの人と触れ合えているということです。
人とのたくさんの触れ合いの中で、言葉が育ち、感性が磨かれます。
親が毅然とした態度で接することで、子どもは正しい言葉の使い方を知り、人間関係を豊かに構築していくのです。
そうすれば、卒園する頃にはコミュニケーションの達人になって、クラスの人気者になっているかもしれませんよ♪