食に興味がないのか、それとも食が細いのか、子どもの食事に時間がかかりすぎて困っていませんか?
早く食事を済ませてほしくてガミガミ叱ってしまったり、
バランスよく栄養が摂れていないのではないかと心配したり、
体が小さくて弱いのは食事のせいだと思ってしまったり・・・
身体をつくるために最も必要なものは“食”だとわかっているだけに、親としては悩みが尽きませんよね。
そこで今回は、「食事に時間がかかる」「食べる量が少ない」「好き嫌いが多い」など、子どもの食事に関するお悩みの解決方法をお教えします。
そもそも、おなか空いている?
食事の前に、お子さんのおなかは空いていますか?
これが意外にも、盲点なのです。
ごはんの少し前におやつを食べさせていませんか?
食事と食事(または間食)の間に、十分な時間が空いていますか?
ダラダラと少しずつお菓子を食べていませんか?
もし、食べる時間にメリハリがついていない場合は、リズムを作ってあげましょう。
朝食、昼食、おやつ、夕食、それぞれおおまかな時間を決めておき、それ以外での食事やおやつは極力控えます。
また、運動不足が原因で、おなかが空かない場合もあります。
日中は、子どもが体をしっかり動かせる時間を作りましょう。
可能であれば、外遊びや散歩を一日のスケジュールに組み込みます。
室内でも、できるだけ体をたくさん動かします。
洗濯物を運ぶなど、お手伝いすることも運動になります。
たくさん動いて、おなかを空かせましょう。
うまく食べられた時の理由を探る
これまでで、少しでもうまく食事が進んだことがあれば、その理由を探ってみましょう。
子どもの目線を意識して、具体的に思い起こしてみます。
例えば、食事の環境はどうでしょう?
- お気に入りの皿やスプーンを使った
- テレビがついていなかった
- 音楽が流れていた
- 食卓の周辺がすっきりと片付いていた
- 家族全員そろっていた
パパ・ママの態度や言葉がけは?
- パパ・ママがすぐ近くに座ってくれた
- パパ・ママが忙しくなかった
- 食事中に怒られなかった
- 「いただきます」をニコニコ笑顔で言えた
- 家族が「おいしそうだね」などとプラスの言葉を言っていた
- 「上手に食べられるようになったね」などとほめてもらえた
料理自体はどうでしたか?
- 食材が口に運びやすい大きさだった
- 少し冷めていた
- カラフルな見た目だった
できるだけ同じような状況を再現してみましょう。
そして、少しでも食べられたら、「食べた」こと自体を受け入れます。
食事に時間がかかる子どもは、たくさんは食べられません。
「食事がうまく進みそうなコツ」をいろいろと試しながら、「今は食事のリズムを整えていくトレーニング中」と考えましょう。
食への興味をくすぐる
家庭菜園、買い物、食事の準備など、食に関わることに子どもを巻き込みましょう。
プランターで野菜を育て、水やりなどの世話を子どもに任せると、嫌いな野菜でも愛着が湧きます。
その野菜の収穫や料理も見せて、手伝わせると、嫌いでも食べられるかもしれません。
買い物の時は子どもに選んでもらう。
おかずができたら味見をしてもらう。
おはしを並べる、コップを洗うなど、毎日の生活の中に「食」に関することは溢れています。
食への興味を様々な形で刺激することで、子どもの食への好奇心のスイッチが入ります。
スイッチが入ったら、子どもは自然と食事に手を伸ばします。
「パクパク食べて、いつの間にかお皿が空っぽ!」なんて日は、そう遠くないかもしれませんね♪