楽しい子育て20「心の知能指数」

こんにちは。EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミー筑紫野・大牟田・荒尾教室のひげ先生こと、田口圭二です。

ハーバード大学の心理学者 ハワード・ガードナーは次のように語っています。


そろそろ才能というものを、もっと広範囲にとらえるべき時期にきていると思います。
子どもの発達のために教育がなし得る唯一最大の貢献は、
その子が自分の才能に最もふさわしい方面に進んで、
能力を発揮し、満足して生きられるよう応援してあげることです。

私たちは現在、そのことが見えなくなっています。
今の学校教育は、生徒全員を大学教授に仕立てようとするかのような内容です。
そして、そのような狭い基準に合うかどうかだけで、すべての学生を評価しています。

学校はいいかげんに子どもをランクづけするのをやめて、
子どもたちがそれぞれに持って生まれた才能や資質を見つけ、
それを伸ばしてやることに力を注ぐべきです。

成功にいたる道は何百何千とあるのだし、
そのために役立つ能力だってじつに多種多様なのですから。


テストの点数で子どもを評価したり、ランクづけしたりするのは、学校だけでしょうか。
私たち親も、無意識のうちにそうした基準を心の中に持っているのではないでしょうか。

私たち人間は、一人一人がすばらしい才能を持って生まれてきています。
特に子どもたちは、計り知れない才能と能力を持っています。

算数や国語の点数は、そうした能力のほんの一部にしか過ぎません。
たとえ一部の能力でも、認めてほめてあげられる親はまだ良いほうです。

点数が良ければ良いで、「もっと、もっと」と子どもの尻を叩いたり、
悪ければ、当然のように叱ったりする親もいます。

どちらにしても、子どもにとってはストレスになるわけです。
 
勉強
 
子育てでまず考えなくてはならないのは、
IQ(intelligence quotient=知能指数)ではなく、EQです。

EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で、
自分の感情をコントロールできる力、他の人を思いやる力、つまり「心の知能指数」のことです。

IQを中心に考えると、学力はあっても、心は育ちません。

「学力は高い方が良い」と思うのが、当然の親心だと思います。
だったらなおさらのこと、心を大切にするEQ中心の子育てをしましょう。

心を育てると、IQもうまく育ちます。
たっぷりの愛情をかけ、プラスの言葉をかけ、手をかけ、ほめて育てましょう。
また、いけないことははっきりと、毅然とした態度で教えましょう。

そうすれば、EQ=心の知能指数が高い子どもが育ちます。
 
心の子育て