子どもは4歳〜5歳になると、言葉が達者になり、自分の考えを伝えられるようになります。
その一方で、反抗的な言動が増えたと、戸惑うかもしれません。
教えて!先生143「4歳〜5歳の反抗期」では、その理由を「自己コントロール力が未熟なため、気持ちに寄り添うことが大切だ」とお伝えしました。
今回は、より具体的に4歳〜5歳の反抗期への対処法についてお教えします!
頭ごなしに叱らない
例えば、遊び終わってこどもが片づけをしない時。
イライラして「片づけしなさいっていってるでしょ!何回言わせるの!」と強い口調で叱ることはありませんか?
この場合、子どもに残るのは「怒られた」という気持ちだけなのです。
「なぜ片づけが必要なのか」「どうすればよかったのか」という肝心なことは伝わりません。
子どもは「どうせまた怒られる」と考えるようになり、親の言うことを聞き流す習慣がついてしまいます。
4歳〜5歳は「自分で決めたい気持ち」が強い時期です。
頭ごなしに叱るのではなく、気持ちを受け止めつつ行動に導く声かけを心がけましょう。
こういった声かけが、素直に耳を傾ける力を育てます。
では、具体的にどのような声かけが良いのでしょうか?

選択肢を与える
「片づけなさい!」という【命令】よりも、
「ブロックと車、どっちからかたづける?」「ママと一緒にする?それとも一人でやる?」といったような【選択肢】を与える方が、「自分の意思」で片づけを始めやすくなります。
親が困らない範囲で選択肢を用意し、どちらを選んでも「親の望む行動」につながるようにすることがコツです。
さらに選択してその通りの行動ができたら、「自分で決めてできたね!」と子どもの行動をほめましょう。
選択する → 行動する → ほめられる
このループがうまく回り始めると、子どもの反抗的な行動は減っていきます。

言葉を短く、具体的に
4歳〜5歳の子どもは、まだ長い話を整理して理解することができません。
「もう、こんなに散らかして!ご飯の時間なのに片づけないでどうするの!遊んだら片づけるのが当たり前でしょ!何度言ったらわかるの!」
このように長々と声をかけられると、「怒られていること」しか理解できず、その結果、動けなくなってしまうのです。
そこで効果的なのが「短く・具体的に伝えること」です。
「あと5分遊んだら片づけるよ」
「まず、赤いブロックを箱に入れよう」
具体的な行動を区切って伝えると、子どもは理解しやすく、行動に移しやすくなるのです。
「赤いブロックを片づけられたね!」などと【具体的な行動】をほめられると、次の行動意欲が湧いてきます。
なかなか動き始めなかったとしても、「赤いブロックから片づけようか」と声をかけると、渋々ながらもポンと一つ箱に入れることがあります。
そうしたらすかさず「できたね!最初の1個片づけられたのすごいね!」と声をかけましょう。
子どもの表情はパッと明るくなり、そのあと自分からどんどん片づけを進めていきます。
子どもにとって「できたね!」「助かったよ!」という一言は行動のガソリンです!
「言うことをきいて良かった!」という実感を積み重ねることで、次もがんばろうという意欲につながっていくのです。
長い説明やお説教は、子どもの耳には届きません。
短く具体的な言葉で伝えることが、子どもの行動をスムーズに促す秘訣です。
「ちゃんとやらせなきゃ」と思うと親もイライラしますが、「できたことに目を向ける」と自然と親の気持ちも軽くなり、子どもとの関わり方も前向きになります。
良い行動を見つけて認めることは、子どものやる気を育てるだけでなく、親自身がポジティブな気持ちになれる方法でもあります。
「できないこと」より「できたこと」に注目して、笑顔で声をかけていきましょう。

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ママからほめられる一言ひと言が、子どもの学びへの意欲のガソリンになるからです。
ポジティブな気持ちは効果的にはたらき、様々な力を養っていくのです。
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