カウンセリングのエッセンスを利用して、親子関係をまるく円滑にする、新しいコミュニケーション法です。
EQWELチャイルドアカデミー5教室を運営するユニバーサルアカデミーの社長であり、ひげ先生と親しみを込めて呼ばれている田口圭二先生が編み出したものです。
(これまでの◯づけ子育てはこちら)
誤解を解く『メタモデル』を味方に
私たちは普段、多くの情報を省略しながら会話をしています。
例えば、“ツーカーの仲”なんて呼ばれる熟年夫婦なら、
「母さん、あれ」
「はい、醤油」
という会話が成立してしまうこともありますよね。
言わなくても通じることが多いということですから、省略は親密さの証とも言えますし、悪いことではありません。
省略がないと「キャッチボール」のようにテンポのいい会話もできません。
ただ、子どもとの会話で「ちょっと意味が分からないな」と疑問を感じたときには、省略されている部分を補うように質問をしながら、本当は何があったのか、どう考えているのか、理解を深めていきましょう。
実は、このような質問話法のことを「メタモデル」と呼び、カウンセリングでは一般的な手法として使われています。
省略以外にも、会話の中で誤解を生みやすい表現に「一般化」と「歪曲」があります。
ここでは、それぞれの例文を挙げてみますので、ふくろう先生のツッコミを参考にしながら、例文のどんな部分が誤解を生みやすいのか考えてみましょう。
『省略』の例
- 女の子はすぐ泣く
- やれって言ったじゃん
- あの子は頭がいいんだよね
- ぼくは友だちが少ない
『一般化』の例
- 私には無理に決まってる
- みんなと違う意見は言わない方がいい
- いつも失敗ばかりする
『歪曲』の例
- 私のこと見て笑ってたもん、嫌われてるよ
- しっかりしていれば出来たのに
- あの子には困った
- 大切に思ってないから約束を破るんでしょ
どうでしょう?
意外とよく使っているフレーズがあったのでは?
具体的に明らかに
「女の子はすぐ泣く」に対しては、「そっか。誰がすぐに泣いたのかな?」
「いつも失敗ばかりする」には、「へぇ。こないだ◯◯したときはとっても上手くいってたよね?」
「しっかりしてれば出来たのに」であれば、「うんうん。◯◯ちゃんはしっかりしているのにね?」
といった具合に質問していきます。
自分の考えは絶対ではなく、物事にはいろんな考え方があることを、メタモデルで子どもに教えてあげてください。
ちなみに、メタモデルを実行するときは、強い口調はNG!
同じことを何度も繰り返して質問するのもよくありません。
強い口調や険しい表情で聞くと、詰問になってしまいます。
また、お母さんお父さんも普段このような表現をしていないか、ご自身のコトバも振り返ってみてくださいね。
- 「省略」「一般化」「歪曲」には質問を
- 物事にはいろんな考え方があることを教える
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