教えて!先生127「英語が読めない」

同じ英語でも聞けば分かるのに、文字になると読めない・・・

例えば、りんごの【絵】を見るとすぐ「Apple!」と口から出るのに、
「Apple」という【文字】を見せると「・・・?」と読めないという状況です。

これは、幼い頃から英会話を習っている子どもによく起きてしまう現象です。

リスニングなら意味も分かるし、受け答えだってできるのに、同じ内容を「文字」で見ると全く分からなくなってしまう。
その理由は、子ども自身の中で文字を「音」に変換できていないからなのです。

残念ながらこのタイプのお子さまは、中学校で教科としての「英語」に出会った時に、大きく躓いてしまいます。
テストや受験、英検やTOEFL、TOEICなどの資格試験では、英会話のスキルが高くても高得点を獲得することができません。
せっかく幼い頃から英語に触れ合っているのに、もったいないですよね。

そこで今回は、英語が「読める」ようになる簡単な取り組みをお教えします!

フォニックスを身につける

「フォニックス」とは、簡単に言うとアルファベットのもつ「音」のことです。
日本語の場合「あ、い、う、え、お」は、「あ、い、う、え、お」という【名前】で、それそのものが発音する【音】です。
つまり、【名前】と【音】はイコール関係です。

一方、英語の「エイ、ビー、シー、ディー」は、アルファベットの【名前】です。
アルファベットは【名前】とは異なる【音】を持っています。
「A、B、C、D」の【音】は「ア、ブッ、クッ、ドゥ」です。
英語を読む時は、この【音】で読みます。
つまり、私たちが慣れ親しんでいる「エイ、ビー、シー、ディー」という【名前】を、そのままくっつけても単語の【発音】として読むことはできません。

例えば「bus」という単語。
読み方は「ビー、ユー、エス」ではありませんよね?

「bus」をフォニックスと呼ばれる【音】で読むと「バッ、ア(短く、口に力を入れず)、ス」がくっ付いて「バス」と読みます。

このように、それぞれのアルファベットにはそれぞれ固有の【音】があります。
ネイティブの子どもたちは、幼い頃から【文字】を見ながら同時に【音】を聞いて、視覚と聴覚で単語を覚えていきます。

フォニックスを自然に身につけるには、何でも聞きとれる耳を持っていると言われる幼児期がベストです。
このフォニックスが身につくと、英語の7割は読めると言われています。
(詳しくは教えて!先生112「フォニックスとは?」をご覧ください)

「文字」も見せる

幼児期から、英語の歌や会話が入ったCDを聞かせたり、DVDやアニメを見せたりと頑張っていらっしゃる親御さんは多いのではないでしょうか。

英語特有のイントネーションやリズムをたくさん聞いたり、絵や映像を見ながら英語を聞くことは、日本語を介さずダイレクトに英語を理解することにつながります。
リスニング力の向上にもとても良いことです。

ただ、それだけでは足りません。
このままでは、子どもの中で【文字】と【音】が結び付かないからです。

冒頭でもお伝えしたように、子どもが成長して「英語の試験」を受けた時、本人自身がショックを受けてしまいます。
せっかく英語に慣れ親しんでいるのに、もったいないですよね。

そこで大切なのが幼いうちから「文字を意識させること」です。

日本語なら3歳くらいから文字を書いたり、簡単な絵本を声に出して読むようになりますよね。
英語も日本語と全く同じです!

英語の絵本を読み聞かせる時は、文字を指差して、親子一緒に読んでみましょう。
英語のカルタをしたり、アルファベットがついた積み木で単語を作るのもオススメです。

日本語と同じように、英語でも文字を見て慣れ親しむ機会をつくることで、子どもの中で英語の【音】と【文字】がつながっていきます。

英語で積み木

指で追いながらリスニング

一人で机に向かえるようになったら有効なのが「指追いリスニング」です。
小学生以上になっても効果的な方法です。

英語の教材には、CDやタッチペンが付いているものがたくさんあります。

EQトークペン
タッチペン…文字をペンでタッチすると音が出る教材。EQWELチャイルドアカデミーでは「EQトークペン」という教材がある。

声に出して「読む」のはハードルが高いと感じる場合は、これらの教材を使って「文字を指で追う」のがオススメです。
どこを読んでいるのか、スピードをとらえながら、知っている単語の読み(音)をヒントにすると、長文でも指で追えるようになっていきます。

それを繰り返すと、自分の頭の中で文字を音に変換することができるようになります。
【音】しか知らなかった英語の【文字】を理解できるようになるのです。
これができれば、逆もカンタン。
【文字】から【音】に変換でき、読めるようになっていくのです。

また、この方法はただ読めるというだけでなく、リズムやイントネーション、スピードまで身についていき、それが逆にリスニング力にもつながってくるという好転のサイクルを生みます。

聞くだけでなく、文字もしっかりと意識することで、「聞けば分かるのに、読めない…」というもったいない状態が解消できるのです!

指追いリスニング

EQWELチャイルドアカデミーの英語レッスンでは、文字に触れる時間がたっぷり設けられています。
フラッシュカードは、単純な単語のカードだけでも100枚以上!
それに歌カードやフレーズカード、絵本を使った読み聞かせ、プリントの取り組みなど、すべて聞くだけでなく、文字も見て【音】と【文字】を結び付けていきます。

小学生になると、さらにフォニックスを確実なものとしていくため、2つの単語を見比べて、どっちの音が聞こえたかや、一部のみが違う英文を見比べてどっちの文章が聞こえたかなど、単独の音の聞き分けだけでなく、文そのものの聞き分けをスピード、リズム、文字、音に集中しながら進めていく取り組みがあります。
子どもたちは「ゲームみたい!」と楽しく学んでいます。

ぜひ、お子さまと一緒にレッスンを体験してみませんか?
体験レッスンは無料ですのでお気軽に♪
※勝どき教室では英語コースを開設していません