◯づけ子育て11「うちの子なら大丈夫!」

「◯づけ」とは
カウンセリングのエッセンスを利用して、親子関係をまるく円滑にする、新しいコミュニケーション法です。
EQWELチャイルドアカデミー5教室を運営するユニバーサルアカデミーの社長であり、ひげ先生と親しみを込めて呼ばれている田口圭二先生が編み出したものです。
(これまでの◯づけ子育てはこちら
 
子育ては毎日ハプニングの連続です。
それもそのはず、子どもは日々初めてのことに直面し、たくさんの失敗をしながら成長していきます。
それは親も一緒。
育児という慣れない仕事に奮闘しています。

心配もたくさんありますよね。
不安に押しつぶされそうになる夜もあるかもしれません。

そんなときは、大きく深呼吸してから、
「◯◯ちゃん(子どもの名前)なら大丈夫!」と言ってみてください。

ココロの中で言うだけでも効果があります。
お腹に力を感じて、元気が出てきます!

親子の関係はとても深いので、親の感情は子どもに伝染します。
親が心配しすぎると、子どももナーバスになっていくことがあるので、そのスパイラルをどこかで断ち切る必要があります。

「◯◯ちゃんなら大丈夫!」と子どもを信じ切ることが出来れば、心配ばかりしているクヨクヨモードは吹き飛んでいきます。

出来ないことがあっても、これから出来るようになるだろうと、子どもの成長を気長に待てるようになります。

例えば、次のようなケースでも動じずに!

親「どうしたの?ケンカしちゃったの?」
子「あの子がぼくのおもちゃを取ったんだ」
親「そう、あの子が◯◯ちゃんのおもちゃを取ったのかぁ。それでどうしたの?」
子「返してって言ったら叩かれたから、ぼくも叩いた」
親「(うちの子なら大丈夫!)そう。叩かれたから叩いちゃったの。話してくれてありがとうね。◯◯ちゃんのこと愛しているよ!それじゃあ、これからどうすればいいかな?」
子「・・・謝る」
親「そうだね。謝ろうか」

 
たとえ、子どもが嘘をついたり言い訳をしたりしても、頭ごなしに否定せずに、まずは「◯づけ」で受け止めてあげましょう。
頭ごなしの否定は、自分を全否定されたと受け取られてしまいます。

そして、子どもを疑うことなく100パーセント信じ切っていること、どんなときも味方なのだということが伝わるように、愛のコトバをしっかり口にしましょう。
その度に子どもたちは強く、素直になっていきます。
 
◯づけ子育て
 

コトバに詰まったら

ここまで、「◯づけ」ならではのコトバ遣いやココロ遣いを紹介してきました。

相づちを打つ
 ↓
子どものコトバを繰り返す
 ↓
質問する

この流れが子どもに安心を与え、素直で誤解のないコミュニケーションが出来るというものでしたね。

しかし、この方法が通用しないときもあります。

例えば、
子どもがかんしゃくを起こして泣きわめいているとき・・・。
恥ずかしがり屋さんで、なかなかコトバが出てこない子の場合・・・。
子どもから、答えるのが難しい質問をされたとき・・・。

いろいろな場面で、会話をスムーズに続けられないことがあります。

そんなときは、頭の中をうず巻く思考の流れを、いったん止めてみましょう。
無理をしてコトバを考えることはありません。
そして、ココロを落ち着けるように深呼吸して、緊張した表情を緩めましょう。

次に、子どもと目を合わせながらニッコリと微笑んで、出来たら子どもをギュッと抱きしめてあげましょう。

「抱っこ法」という親子のコミュニケーション方法があります。

これは、子どもの耳元で、
「お母さんは◯◯ちゃんが世界で一番好きだよ」
「お母さんはいつも◯◯ちゃんと一緒だよ」

とささやきながら、ギュッと子どもを抱きしめるという方法です。

この抱っこ法は、抱きしめてお母さん・お父さんのぬくもりを伝えることで、子どもを落ち着かせて、親子のキズナを深める効果があります。
しっかり向き合って、子どもへの愛を表現してください。

意志の疎通が上手く出来ないときは、ココロを通わせましょう。
愛されているという安心感でいっぱいになれば、子どもは徐々に気持ちが落ち着いていくものです。
  
抱っこ法
 

今日の◯づけポイント
  • 子どもを信じ切る勇気を持とう
  • 笑顔は最高のコミュニケーション・ツール
 
次回は、お父さんの役割について考えましょう。