「31は『さんじゅういち』とよむのに、
30はなんで『さんじゅうぜろ』とよまないの?」
4歳のSちゃんの質問に、お母さんはうまく説明できず、
「きまりだから、おぼえて!!」と答えてしまったそうです。
3歳〜4歳は【なぜなぜ期】とも呼ばれます。
お子さんの質問攻めに苦労しているパパ・ママが多いのではないでしょうか。
子どもの質問に答えられない時、大人はどうすれば良いのでしょうか?
“答え”より“言葉がけ”が大事
わずか3〜4歳にして、自分で考え、疑問を持ったこと自体がすばらしいのです。
「よくそんなことを思いついたね!」
「◯◯ちゃんはどんな風に考えたの?」
と認めて、ほめて、聞いてあげましょう。
考えを聞いてあげることで、考える力・表現力アップし、
褒められるとで、自己肯定感がアップします。
子どもの質問には、“答える”ことよりも、“言葉がけ”が大事なのです。
絶対にしてはいけないのは、否定することです。
私たちが育てたいのは、自分で問題を見つけ、解決する力を身に付け、行動していく子どもたちです。
子どもの疑問・質問は、その大きなきっかけになります。
答えることは二の次にして、まずは、その気づきをほめてあげましょう。
調べ学習につなげる
子どもは大人が考え付かないようなことを質問してきます。
答えられなくて当然なのです。
そんなときは、本やネットで調べてください。
大切なのは、子どもと一緒に調べることです。
わからないことがあったら調べる。
へぇ、そうなんだ!と納得する。
この繰り返しが「調べ学習」の練習になります。
もう少し大きくなれば、図鑑や辞書を使って自分で調べられるようになります。
疑問 → 調べる → 納得
この繰り返しが、自己解決能力を高めます。
疑問を興味のきっかけに
冒頭のSちゃんは、「数」に対して疑問をもちました。
そこでお母さんに、硬貨の数字を見せてあげることを提案しました。
ちょうどお買い物ごっこにハマっていたSちゃんは、「お金」に興味をもち、お金を知る中で数字の読み方も腑に落ちたようです。
疑問を持つのは、興味が向いているからです。
その疑問に関連したことを見せたり、話したりすると、お子さまの興味はさらに広がります。
子どもの「なんで?」「どうして?」は、成長のあかしです。
気づきの芽を伸ばすチャンスだと考え、とことんつきあってあげましょう!