教えて!先生13 子どもの「なんで?」にどう答えれば?

「31は『さんじゅういち』とよむのに、
 30はなんで『さんじゅうぜろ』とよまないの?」

4歳のSちゃんの質問に、お母さんはうまく説明できず、
「きまりだから、おぼえて!!」と答えてしまったそうです。

3歳〜4歳は【なぜなぜ期】とも呼ばれます。
お子さんの質問攻めに苦労しているパパ・ママが多いのではないでしょうか。

子どもの質問に答えられない時、大人はどうすれば良いのでしょうか?

なぜなぜ期
 

“答え”より“言葉がけ”が大事

わずか3〜4歳にして、自分で考え、疑問を持ったこと自体がすばらしいのです。

「よくそんなことを思いついたね!」
「◯◯ちゃんはどんな風に考えたの?」

と認めて、ほめて、聞いてあげましょう。

考えを聞いてあげることで、考える力・表現力アップし、
褒められるとで、自己肯定感がアップします。

子どもの質問には、“答える”ことよりも、“言葉がけ”が大事なのです。

聞いてほめてあげる
 
絶対にしてはいけないのは、否定することです。
私たちが育てたいのは、自分で問題を見つけ、解決する力を身に付け、行動していく子どもたちです。
子どもの疑問・質問は、その大きなきっかけになります。

答えることは二の次にして、まずは、その気づきをほめてあげましょう。
 

調べ学習につなげる

子どもは大人が考え付かないようなことを質問してきます。
答えられなくて当然なのです。

そんなときは、本やネットで調べてください。
大切なのは、子どもと一緒に調べることです。

わからないことがあったら調べる。
へぇ、そうなんだ!と納得する。

この繰り返しが「調べ学習」の練習になります。

親子で調べる
 
もう少し大きくなれば、図鑑や辞書を使って自分で調べられるようになります。

疑問 → 調べる → 納得

この繰り返しが、自己解決能力を高めます。
 

疑問を興味のきっかけに

冒頭のSちゃんは、「数」に対して疑問をもちました。
そこでお母さんに、硬貨の数字を見せてあげることを提案しました。

ちょうどお買い物ごっこにハマっていたSちゃんは、「お金」に興味をもち、お金を知る中で数字の読み方も腑に落ちたようです。

お買い物ごっこ
 
疑問を持つのは、興味が向いているからです。
その疑問に関連したことを見せたり、話したりすると、お子さまの興味はさらに広がります。

 
子どもの「なんで?」「どうして?」は、成長のあかしです。
気づきの芽を伸ばすチャンスだと考え、とことんつきあってあげましょう!