子育ての不安・疑問・悩みに、EQWELベテラン講師がお答えする「教えて!先生」シリーズ。
第4回のテーマは「お友だちを叩いてしまった!」です。
教室でもよく「お友だちを叩いてしまった時、どうしたらいいですか?」と、ご相談を受けることがあります。
年齢ごとに原因が異なるので、今回は1歳〜2歳のお子さまについて解説します。
気持ちをうまく言葉にできない
1〜2歳ではまだ自分の気持ちをうまく言葉にできず、相手に伝えられないため、「叩く」「噛む」という行動に出てしまいます。
そして、まだ善悪の区別もつきません。
感覚を育てている段階なので、力加減もわかっていません。
感情を代弁・共感してあげる
まわりの状況を見て、
「●●されたのが嫌だったんだね」
「●●を一緒にしたかったんだね」
と、子どもの感情を代弁して共感してあげると、気持ちを落ち着かせることができます。
叩いた本人は、興奮している状態です。
声を荒らげず、優しい口調で話しかけましょう。
ポイントを押さえて善悪を伝える
落ち着いたら「叩く(噛む)ことは悪いこと」と教えなくてはいけません。
4つのポイントを押さえて伝えましょう。
- 叱るときは簡潔に、焦点を「叩いたこと」「噛んだこと」に絞る
子どもの集中力は年齢+1分です。
その他のこともついつい言いたくなるかもしれませんが、叱るポイントを絞り、何のことで叱られているのかしっかり把握させましょう。 - 『なぜ叩いてはいけないのか』ということを根気よく伝える
「〇〇ちゃんも叩かれたら嫌だよね?」
「〇〇ちゃんも痛いんだよ?」など、子どもが叩いてはいけない理由が理解できるまで、根気よく伝えましょう。 - 気持ちを表現する方法を伝える
「次は一緒にやろうって〇〇ちゃんに言ってみようね」など、気持ちを表現する方法を具体的な言葉で教えましょう。 - 親も一緒に謝る
叩いてしまった子に対して、親子一緒に謝りましょう。
親の言うことをなかなか聞いてくれない子どもでも、親の姿をしっかり見ています。
1歳〜2歳では、コミュニケーションがうまく取れないイライラから、泣いたり、手が出たりとお友だちとトラブルを起こしてしまうこともありますが、それは成長の証です。
しっかりと共感し、善悪を伝えていけば、少しずつコミュニケーションが取れるようになります。
「叩くこと=悪いこと」と決めつけ、感情にまかせて怒らないことが大切です。