こんにちは。EQWEL(イクウェル)チャイルドアカデミー筑紫野・大牟田・荒尾教室のひげ先生こと、田口圭二です。
先日、大阪の友人と何年かぶりに電話をしました。
その時、とても素晴らしい話をしてくれました。
数年前の夏、4歳の息子を連れて北海道を一周してきたそうです。
2台の自転車で、1ヶ月と少し、1700kmの旅でした。
旅の途中、たくさんの人々に支援され、本当にありがたく思ったとのこと。
通りすがりの親子に、みなさんとても親切にしてくれたそうです。
ほんの数時間、会って話しただけのおばあちゃんと、4歳の子どもが泣いて別れを悲しみました。
旅の間、このようなことが何度もあったそうです。
人の気持ち、心と言うのは、年齢に関係なく、ちゃんと通じ合うものだなと改めて思いました。
ただ、少し気になることがありました。
旅の途中に知り合った人が、息子さんと同じくらいの年齢の子どもを連れている場合、感動や励ましの言葉のあと、最後にかける一言です。
「うちのAちゃんだったらまず無理だよ」
そばにいたAちゃんは、それまで瞳をキラキラさせながら息子さんを見ていたそうです。
「僕も自転車に乗ってみたいな。旅に挑戦してみたいな」
きっとAちゃんの胸の中には夢や希望が膨らんでいたはずです。
そこへ親の心無い、悲しい一言。
ワクワクしていた感情が、一瞬にしてパア。
「自分には無理なんだ」というAちゃん自身への過小評価がはじまります。
その反動として、その言葉を発した親への強い不信感が芽生えます。
無意識に言っている私たち大人の言葉によって、子どもたちは深く傷ついているのです。
そのようなマイナスの言葉を言われながら15歳くらいまで育ったとすればどうなるでしょう。
Aちゃんの親は、どうして無理だと思うのでしょうか。
なぜ、すぐに無理だと言ってしまうのでしょうか。
明確な理由はなく、ただ何となく言っているように思えます。
「4歳の幼児が北海道を自転車で一周するなんて、無理に決まっている」
無意識に考えて、そう思い込んでいるのだと思います。
なぜ、4歳なら無理?
どうして、幼児なら無理なんですか?
親の無意識の思い込みが、子どもが持っているすばらしい能力を潰している。
そして、子どもたちの個性を創っている。
友人は、夜が更けるのも忘れて語ってくれました。