小学校の夏休みの宿題の中で、多くのみなさんが頭を抱える「作文」。
最終日になって、泣きながら書き上げたというお話を伺うこともあります。
作文には、①想像力 ②表現力 ③文章力が必要です。
そこで、今回は親子でできる作文力アップ術をお教えします。
今日から始めれば、夏休みには作文名人になっているかもしれませんよ♪
①想像力は「ゲーム」で養う
想像力をつけるチャンスは、毎日の生活の中にあります。
そこでオススメなのが親子でする「共通点探しゲーム」と「連想ゲーム」です。
共通点探しゲーム
2つの単語を伝えて、その共通点を探すゲームです。
始めは親が出題して、子どもに答えさせてみましょう。
例えばこんな感じです。
親:「うどん」と「雪」の共通点はなーんだ?
子:どっちも「白い」!
親:正解!じゃあ「うどん」と「たぬき」の共通点は?
子:どっちも「3文字」
親:正解!
慣れてきたら、子どもに出題させてみましょう。
連想ゲーム
パパやママも、子どもの頃に「さよなら三角 また来て四角 四角は豆腐 豆腐は白い 白いはうさぎ・・・」という言葉遊びをしたことがあるかもしれません。
連想ゲームは、まさにこれです。
親子で交互に答えます。
親:連想ゲームを始めます!まずは「うさぎ」
子:「うさぎ」といえば「飛ぶ」
親:「飛ぶ」といえば「とびばこ」
子:「とびばこ」といえば「体育」
親:「体育」といえば「運動場」
子:「運動場」といえば「土」
親:「土」といえば「どろだんご」・・・
子どもがうまく言葉を続けられない場合は、無理強いしないでください。
親が繰り返して聞かせるだけでも効果があります。
繰り返しているうちにコツをつかみ、だんだん言葉が続くようになります。
この2つのゲームはお風呂の中や帰り道、車の中、寝る前など、道具がなくても、いつでも、どこでもできます。
日常生活の中で想像力を磨きましょう。
②表現力は「会話」で養う
日頃の言葉がけを少し工夫します。
例えば、大雨が降っている状況なら、「雨がすごく降ってるね」という直接的な表現を
「バケツをひっくり返したような大雨だね」
「シャワー全開みたいな雨だね」
といったように、「~のような、~みたいな」と比喩表現で伝えます。
場合によっては「~のような、~みたいな」を使わず、
「空が大泣きしてるね」といった隠喩的な表現を使ってもよいでしょう。
子どもは真似の天才ですから、このような言葉がけを続けていると、親の真似をして「◯◯みたいだね」と言うようになります。
こうして豊かな表現力、語彙力が身についていきます。
③文章力は「手紙」で養う
親も子どもも、日常生活の中で文章を書く機会はそう多くはありません。
そこでオススメなのが「置き手紙」です。
例えば留守番中のおやつを準備している時、「プリンは冷蔵庫」と簡単なメモで済ませず、以下のような手紙を置いておきます。
「◯◯ちゃん、お帰りなさい!
おやつのプリンが冷蔵庫にあるから、食べてね。
あとで、学校でいちばん楽しかったことを聞かせてね!」
長文になると親も書くのが面倒くさくなって続かないので、2〜3文で大丈夫です。
さらに、置き手紙に余白を作り、子どもの返事が書き込めるスペースを作っておくとよいでしょう。
この簡単な手紙のやり取りが続けられそうであれば、親子での交換日記もオススメです。
私たち大人もスマホの普及で、長い文章を書く機会が減りました。
子どもとのやりとりで、長い文章を書くことの大変さが改めて理解できると思います。
子どもが宿題の作文に戸惑う気持ちに共感できるようになるでしょう。
確かな「基礎学力」を育む
EQWELチャイルドアカデミーでは、幼児コースから名作や名文の「暗唱」に取り組みます。
暗唱による「繰り返しの刺激」によって、脳にすばらしい記憶力回路ができ上がります。
暗唱は感性や表現力を高め、自分の言葉や文章として使いこなせる力がつきます。
こちらは、幼児コースに通うYくん(5歳)が書いた五七五の文です。
そして、小学生コースに通う2年生のMくんが「変身物語」という取り組みで書いた文章です。
今回の「変身物語」では、ももたろうのお話を分解して話の構成を理解し、登場人物や場面を入れ替えて「◯◯太郎」のお話を作りました。
伝える喜び・楽しさを何度も経験することで、EQWELっ子たちは書くことへの意欲が増し、作文が大好きな子に成長します。
作文は、日頃の「言葉遊び」が一番のコツです。
親子で楽しみながら、想像力・表現力・文章力を磨きましょう♪