教えて!先生148「何年勉強したら英会話ができる?」

「何年くらい勉強したら、日常英会話ができるようになりますか?」

よく保護者様からいただく質問ですが、残念ながら「◯年間です」とはっきりした答えはありません。

というのも、言語の習得は単純に◯時間勉強したからできるのではなく、どれだけ日常的に聞いたり、使ったりしているかにかかっているからです。

でも、日本の生活環境では、英語に触れるのは難しいですよね。
そこで今回は、いつもの親子の会話で英語を習得する方法をご紹介します!

子どもが理解できなくても続ける

「突然、英語で話しかけても、子どもが理解できないのでは?」と心配かもしれませんが、子どもの適応能力を信じれば、そんな心配は無用です。

最初は毎日、同じシチュエーションで、同じフレーズを声掛けしてみてください。
そうすると、子どもは動作やジェスチャー、状況から、自然と意味を理解するようになります。

大切なのは、とにかく英語の声掛けを続けること。
返事の仕方は、慣れてから教えれば大丈夫です。

日常で使える英語のフレーズを幾つかご紹介しますので、ぜひ、今日から始めましょう♪

朝起きた時に使えるフレーズ

朝、子どもを起こす時、どんな言葉をかけていますか?

「もう、7時よ!起きなさい!」
「起きる時間よ!起きてー!」

これをそのまま、英語に言い換えてみましょう。

「It’s 7 o’clock! Get up please!」
「It’s time to get up! Come on!」

こう言いながら、手を下から上に動かしたり、時計を指したり、ジェスチャーをしながら言うと、子どもは自然と意味を理解します。

最初は、わからない様子でも大丈夫です。
毎日、同じタイミングで、繰り返し続けましょう。

子どもが慣れてきたら、答えも聞かせましょう。

起きようとしているなら
「OK, I’ll get up.」

まだ、眠そうなら
「No, I’m sleepy.」

このように子どもの行動に合わせて、答えをインプットします。
説明するのではなく、聞かせてあげるだけで構いません。
そうすると、徐々に、子どもの口から答えが返ってくるようになります。

起きる時間

子育てに使える「It’s time to ◯◯」

「It’s time to ◯◯」というフレーズはとても便利で、子育ての色々な場面で使えます。

It’s time to clean up.
おかたづけの時間よ

It’s time to go out.
外に行く時間よ

It’s time to go to school.
学校に行く時間よ

It’s time to take a bath.
お風呂の時間よ

It’s time to go shopping.
買い物の時間よ

いつも子どもに掛けている言葉ばかりではありませんか?
ぜひ、英語に替えて、単語を替えて、どんどん使ってみましょう♪

おでかけの時間

食事の時に使えるフレーズ

食事の時や、何か食べたい、飲みたいときもだいたい同じ言葉をかけていませんか?

「何か飲む?」
「何か食べる?」

これを英語のフレーズに替えてみましょう。

「Do you want something to drink?」
「Do you want something to eat?」

「何か飲む?」と聞かれて子どもが「うん」と答えれば、親は冷蔵庫やバッグから飲み物や食べ物を出しますよね。
このような動作が加わるので、子どもは理解しやすいのです。

子どもが慣れてきたら、

ほしい時は
Yes,please.

いらない時は
No, thank you.

と答え方をインプットしてあげましょう。
一日に何度も、毎日繰り返していれば、必ずやり取りができるようになります。

子どもが英語で答えを言えなかったり、言おうとしない時は、さらっと流すことも大切です。
決して無理やり言わせようとしてはいけません。
「子どもが言わないなら、私だけ英語で言おう」という軽い気持ちで続けることも大事なポイントです。

このように、身近で日常的なこと、何度も言っている言葉を少しずつ英語にして声を掛け、そして、それを繰り返すと、子どもの口からも英語が出るようになり、英会話になっていきます。

無理やりではなく自然な環境をつくることが、継続、上達へと繋がっていくのです。

なにか飲みたい
 
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